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プロローグ
プロローグ
不思議な感覚に襲われて目が覚めた
どうやらかなりの時間眠っていたらしい
身体全体にはこれでもかというほどの
汗が吹き出して背中をグッショリ濡らしていた、
それにしてもおかしいここがどこなのかさえ僕にはわからない、
そういえば自分の名前も…
見つめる低い天井には無数の不気味な貼り紙があり、
それぞれには落書きのような人の目?らしきものが描かれていた。
「あ、あ…あっ」
なんとか声はでる
動かし辛い右手には何か紙が握られて
いた、
いや握らせられたというべきか
寝ている間に手から紙が落ちないように
握ったままぐるぐるに紐で縛られてしまって
いる…
少しうっ血した手の紐を、動かし辛い左手
で解いた。
まったくなんだってんだよ
誰が何のためにこんな狂気じみた目覚め
をセッティングしたのか全く理解できない!
憎しみさえ感じながら握られた紙を見てみると
[お は よう私の愛する…]
と大事な所は滲んでよめないが汚い殴り書きのような文字で書かれている
おきたらあいさつしたかったらしい。
ほんとにどうでもいい事だ…