嘔吐
感情の波に溺れた
あの頃の僕はいない
思い出さえ虫食いで
傷だらけの日々を捨てる
詩を綴る事ができたなら
最期の言葉は要らない
今の僕にはできないことだから
詩は吐き出すもの
感情の蓄積を止めて
心から嘔吐を繰り返し
傷つきながら
積み上げた喜びは
怒りは
哀しみは
感動することを止めてしまう
感情の蓄積は僕を観測者へ変える
吐き出した言葉に溺れ
痛みを思い出す
吐き出した言葉に溺れ
現実を軽蔑する
吐き出した言葉に溺れ
自分を見失う
吐き出した言葉に溺れ
心の禊を