反逆児アトラス資料 5.アトランティスの軍と戦い
古代の軍や戦争というと、大きな盾と槍を構えた兵士が並んで戦うギリシャの重装歩兵、戦列中央の重装歩兵の左右に騎馬隊を配したアレキサンダー大王の布陣、東洋では三国志に見られる知略を尽くした戦い。こんなイメージではないでしょうか。
でも、この物語はそんな歴史を数百年もさかのぼった古代が舞台です。まだ未熟な軍制で、部隊は高度な組織化されていません。
戦術も未熟で、戦いは両陣営が向き合って、鬨の声を上げて相手を威圧し、あとは将が先頭に兵士たちを率いて、剣や槍で敵に挑みかかるという単純な戦いです。歩兵が主力で、一部、弓兵や投石兵が存在しますが、特別に編成された部隊ではなくて、弓や投石器を所持しつつ剣も携えて戦いに参加します。物語の始め、騎馬隊という兵科は存在しません。
しかし、アトラスがロユラスとの話の中で馬の機動性に気づいて、兵士を馬に乗せて移動させます。ただ、もともと装備している武器が馬の上で戦うのに向かず、後世の騎馬隊のように馬に乗ったまま戦うのではなくて、全兵士が馬で戦場まで移動し、そこで歩兵として戦うような中途半端な部隊でした。
また、この時期には後世のように投石機など、攻城兵器はなく、物語の中盤、アトラスたちはシリャードの城壁に立てこもる敵を相手に攻めるすべをうしなって苦戦することになります。
注意 言葉が似ているので違いを
投石器:兵士が一人で石を投げるための道具です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8A%95%E7%9F%B3%E5%99%A8
投石機:大きな石など、重量物を発射するための機械です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%83%91%E3%83%AB%E3%83%88_(%E6%8A%95%E7%9F%B3%E6%A9%9F)
資料の公開は、とりあえず終了です。物語の展開と共に人物など追加したり、必要があればもっと詳しく記載する予定です。
第二部は4月第二週から始める予定です。第二部から読み始められるように、第一部と分けて書かせていただきます。




