3.3 アトランティスの神々
ルミリア:アトランティス神話に最初に登場するのは、ヒュリシアンという混沌に住むルスリスとレーナの二神ですが、アトランティス人たちの住む世界はそこから分かれたアトルと呼ばれる領域で、その世界の最高神です。太陽に象徴され、真理を司り、その光で混沌が細分化されてこの世界が生まれたとされているます。太陽に象徴される太陽神とも言え、目に見える空間では天を支配しています。女神として描かれる同時に男性神としての性格も少し持っていて、両性を具有しています。アトランティスで描かれるルミリア神は時代と共に男性化していて、古くは母性を感じさせるふくよかな雰囲気の女性像でレリーフに刻まれていましたが、物語が始まる時期には、真理とその光を放つことを象徴するかのように鎧に身を包み真理の弓を手に、背には真理の光の矢を入れた矢筒を背負う勇ましい姿で描かれるように変化しています。
リカケー:ルミリアと対になる女神で月に象徴されます。癒し、優しさなどを司っています。この世界の人々を祝福する数々の神を生みました。
アナラス:建築を始め「創造」に関わる神です。大地の神でもあります。神話上、ヒュリシアンの混沌とこの世界を分ける赤い柵を作ったとされていて、朝焼けと共に見える金星をアナラスの右手、夕焼けと共に見える金星をアナラスの左手と称しています。また、アトランティス人が方位を指し示すときに、東を「アナラスの左手」、西を「アナラスの右手」、北を「アナラスの目」、南を「アナラスの背」と呼んだりします。
フェイブラ:ルミリアの娘で既に結ばれた男女、特に夫婦間の愛情を司る。
フェリン :フェイブラの子供。いたずら者の子供のイメージで描かれて、男女の恋を司る。
リナシア :リカケーの娘。男女の恋愛を含む愛は、フェイブラやいたずら者のフェリンの役割。リナシアは親子や親しい友人など人をいやす幅広い愛を司ります。
ラミク :月の女神リカケーの娘。子供の誕生のとき、美徳を一つ授ける。
ラミクス :月の女神リカケーの息子。子供の誕生のとき、人生の幸運を一つ授ける。
アーヴィラ:アナラスの息子。美と芸術の神。
へネポス :アーヴィラの息子で建築に関する芸術を司ります。物語冒頭で幼いエリュティアがドリクスの髭を評するのに建築のヘネポスの名を持ち出しているのは、彼女が幼い故の勘違いです。
ニクスス :リカケーの息子で、人間の運命を司る神
ジメス :ルミリアの息子で、この世界の様々な出来事に審判を下す神です。
トライネ :ルミリアの娘で春の門を司る。春風のイメージでとらえられている。
以下、物語が進むにつれて登場人物たちが口にする神々の説明を追加してゆきます。
次はアトランティス大陸の自然についてです




