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英雄の法  作者: 西表山cat
2章 幼い歪み
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第1話     試験開始

 そこには一年の頃に、まず見かけたことがない先生が立っていた。獣人剣虎種・・・鋭い牙が特徴の種族であるが、その灰色の毛並みと鍛え抜かれた筋肉も相俟って対峙しているだけでも威圧感を感じさせる。すでにクラスの全員にあたる20人がそこにそろい、今から始まる試験の説明に聞き耳を立てている。



「俺が二年の最初の試験の立会人をするジェンヤだ。早速だが試験の説明に入る! 行う場所は俺の後ろにあるこの森。ルールは以前も説明されたであろうが少し変わったところもあるのでもう一度言っておく!



・森に入ってから1時間後に生徒同士で武を競ってもらう

・勝敗の判定は今から配る試験用の石をもって判断し、破壊された方が負け

・配られる石は右胸に付ける

・負けた者は速やかに退場

・魔闘試験と同じ相手に過度の怪我を与える、殺害するような行為は禁止

・魔闘試験のような明確な順序付けはされない

・武器の支給は無い、理由は後で説明する

・戦い方は自由



なお! 森の中の魔物についてだが、最近凶暴な未確認のものがいると聞いていたので、ここにいる立会人がすでに森を探索、捕獲しすでに出て行ってもらった。よって事前に説明していた武器の配布も無くなった。邪魔なものは何も無い、存分に己の力、知略を示すがいい! ・・・フォルス先生、以上でいいかな?」

 これで自分の説明は終わったとばかりに隣のフォルス先生に話を振る。そこにいたのはケルスの居た、クラスを一年請負っていたあの先生だった。

『・・・ベルって名前じゃなかったのかよ』

「今日の試験、私もまた立会人だ。この一年、お前たちを教えてきたが、今日をもって私が教える事はなくなる。貴族にとっての試験の重要性の意味ぐらい知っていると思うが、手を抜こうなどとは考えない事だ。つまらない事で貴族という地位を失いたくないだろ? 多くは言わん。まぁがんばれ。・・・ジェンヤ殿、私からは以上です」

「改めて言う! 散ってから一時間後だ。・・・・・・それでは・・・はじめ!」



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