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第3章 教室の亀裂

あなたは、誰かの秘密を知ったとき、

その人の心を守ることができますか?


それとも、知らなかったほうがよかったと思うこともあるでしょうか?


凛たちの距離は少し近づきました。

しかし、そのつながりは必ずしも安全ではありません。


次の章では、教室という小さな世界で、

見えないひび割れが少しずつ広がっていきます。

あなたなら、気づくことができますか?

昼休みの教室は、昨日の静けさとは違い、少しざわめいていた。

窓際に座る凛の耳に、微かな囁き声が届く。


「ねえ、あの二人、変じゃない?」

「そうそう、なんか怪しい関係みたいよ」


桐生美空の存在を狙った噂だった。

しかし、凛はその声に動揺するどころか、胸の奥がざわつくのを感じた。

優斗との屋上での時間が、誰かに知られてしまったのか――その恐怖がじわじわと広がった。


美空は教室の隅で机に顔を伏せていた。

凛の視線に気づかず、しかし微かに肩が震えている。

無言のままのその姿に、凛は何もできない自分を突きつけられた。


「俺たち……どうすればいいんだろう」

凛は心の中で呟いた。

誰も悪くない。けれど、誰も守れていない。


昼休みが終わり、チャイムが鳴る。

三人の間に、昨日よりも目に見えない亀裂が広がっていた。

それは静かに、しかし確実に、教室全体に影を落とす。

あなたは、誰かの噂や誤解にどう向き合いますか?

見て見ぬふりをしますか、それとも声を上げますか?


凛たちはまだ迷いながらも、関係を守ろうと必死です。

しかし、教室という閉ざされた空間では、

小さな亀裂が思わぬ方向に広がることもあります。


次の章では、友情と信頼が試され、

誰かの「守りたい」という思いが、悲劇の扉を開けるかもしれません。

あなたなら、この先、何を選びますか?

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