表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
44/47

終奏…参

「――六花」

 背中に感じる温もりを呼ぶ。

 冬の空から降ってくる、この銀の華と同じ名を持つ彼を。

「世界は確かに、美しい」

 彼は覚えているだろうか。

 かつて、ここに存在した箱庭の中で、チェス盤を挟みながら交わされた会話の内容を。

 そう考える片隅で、答えを知っている己がいる。覚えていると、確信している自分がいるのを、知っていた。

 耳元に落とされた小さな笑み。

「答えが、出たな」

 あの時とは紡ぐ言葉が入れ替わっている。零した笑みは、その可笑しさに対するものだったのか。或いは、彼と感覚を分かち合えた事に対する喜びを表すものだったのか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ