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儚奏…漆

「うん。きっと、四季。ここを出ればお前も解るよ」

 揺ぎ無い自信に満ちた六花の穏やかな声に、盤上の舞踏会を再開した四季は軽く鼻で笑う。

「答えが出てみなければわからん」

 自己の死に対して淡白な反応を見せる四季に、六花はくすりと笑った。それは確かにほんの少し前までは己の中にもあった感覚であり、零れた笑みも返された言葉にもこちらを嘲笑う意図が含まれていないことを、彼は知っている。

 だから。

「そう。総ては、答えが出てから」

 曖昧な約束を、舞い落ちてくる雪華に託す。

 二人共既に、その視線はチェス盤へと落とされている。故に、互いがどのような表情を浮かべているのか、知る由もない。

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