表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
30/47

儚奏…弐

「元気そうだな」

「四季も」

 四方を白い壁で囲まれた、小さな空間。そこにあるのは四角く切り取られた白い空と、そこから落ちてくる白い華によって染め上げられた白銀のゆりかご。

 自分が出てきた入り口と対面にある外の世界へと続く扉を後ろ手で閉めた六花は、中央にいる四季の所まで歩いてくると手に持っていた折り畳み式のそれを軽く叩いて見せた。

 軽やかな音を二度純白の世界に落としたそれに視線を移し、四季はふっと笑う。

「必勝法は浮かんだか?」

 敢えて意地の悪い質問を投げ掛ければ、六花は片方の頬を引き攣らせる。それは目に見える変化としては微細なものであったが、付き合いの長い四季にとって、それは充分な判断材料となる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ