第四話新装備
第四話新装備
俺とセフィナは式神の『ヴァーレン鉄工所に向かえばいいものが手に入るじゃろう』この言葉の"いいもの"がなんなのかを確かめるために行動をした。
「街に着いたことだし鉄工所に向かうぞセフィナ」
ドルチェのやつ久しぶりに会うからって忘れてねぇかが心配なんだよな
俺は歩きながら現在のヴァーレン鉄工所のドルチェ・ヴァーレンについて注意点を説明した。
「セフィナ今からヴァーレン鉄工所のドルチェ・ヴァーレンのめんど……注意点を話す。よく聞いてくれ」
「分かりましたが、今めんどくさいと言おうとしましたね。他人のことをそういうのは控えた方が良いのでは?」
「すまん、今後は言わないよう気をつける。だがセフィナがドルチェに"罰せられる"のは見たくないんだよ。だから説明だけはさせてくれ」
俺はセフィナにドルチェ独自のルールがあることやそのルールを説明した。
「なるほど分かりました。しかしドルチェさんと会うのは久しぶりなのですよね」
「あぁ、そうだ」
「だとすれば性格が変わってルールがなくなっている可能性も」
「あるだろうが、ドルチェに限ってさすがにないだろ」
そう思ったが式神の言い方からしてすでに準備されていると考えてもいいのかもしれないな。
「話してるうちに着いたぞセフィナ」
ガシャンガシャンガシャン
「よ〜久しぶりだなグレン丸聞こえだオラッ!!」
ドゴンッ!!
「再会の挨拶にしちゃ物騒すぎだろ!!」
「安心しなグレンこのハンマーの試しも兼ねてる、それに実験に犠牲は付き物だというだろ。こほん、話を戻してそんじゃ本題に入るか?」
「あぁ頼む」
「これがそこの聖女様の式神に依頼された義手名を"聖域の守護天使"見た目は腕に見えるよう設計している。そしてこだわったのは仕込みだ。武器に…………」
話が長くなりそうなので
「手短に頼む」と俺はドルチェに言った。
昔のドルチェなら"手短に"なんて言った時点で半殺しにされてるところだ。
「聖女様ボーッと突っ立ってないで早く装着したところを見せてくれ。調整やら諸々をしないといけないから」
「はっ、はい」
「ほい、グレン」
ポイッ
ガシッ
「危ないから急に投げるな」
「日が空いたからどうせ頼まれると思って作っといたぞ」
「俺が頼もうとしてたのは修理なんだが」
「余った奴ら(素材)を掻き集めたやつだ。気にせず貰っとけ。安心しろ切れ味は保証する」
「……よくわかったな」
「顔見てりゃ分かる。……っとこれでよし、どうだい聖女様これからの相棒は」
「ええ……ええ!! どう言葉に表せば良いのか分かりませんが、本当に本当に凄いです!!」
「そりゃあ良かった。それにお代は気にすんな、二人の笑顔で十分だからな、へへっ」
「……良いのですか? しかしただで貰うのというのも……」
「セフィナ払うなら俺が二つとも払う」
「だ〜か〜ら〜気にすんなっつってんだろ。そんなに払いたいなら次買い物にでも来てくれ、それで十分だから。せっかく街に来たんだ楽しんでけよお二人さん」
俺とセフィナはドルチェに感謝と次も来ることを伝えた後街を楽しむことにした。
読んでいただきありがとうございます!!
更新は出来る時にしますね




