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第三話導きの式神

第三話導きの式神


俺はセフィナの護衛をするため、そしてセフィナがそのお礼のために魔導が発達している街である"レイシェンストィン"に向かっている。

「ねえグレン私に合う義手作ってくれるんでしょ……出来れば魔法の威力を強化するような仕様にしてほしい。あと出来たらでいいんだけどエフェクトとかってお願いしてもいい?」

「魔法威力強化は元々するつもりだったから、そこは安心しろ。エフェクトってあれか"回復魔法を使った時に光る"とか"攻撃魔法を使った際に音をつける"とかそういうので合ってるか?」

「そうそう、そういうやつ。それでね、私が欲しいのは魔法で攻撃する時に背後からゴゴゴゴゴッて禍々しいオーラみたいなのが出るやつ!!」

「それって"魔装の魔女"ジェルマリが戦闘時に自分の好きな数字の五の音を聞いて自らの士気を高めるためにするあれだろ。というかセフィナは今つけてる義手を試さなくていいのか」

「動くかどうかは試したけど、魔法はまだ試せてない……けど私が得意なのって回復魔法とか付与魔法とかだよ、今使っても魔力を無駄にするだけだし……いや無駄にしない方法ある!!」

セフィナが俺に何か聞いてほしそうな目で見つめてくるので、仕方なく聞くことにした。

「それでセフィナ……その魔力を無駄にしない方法ってなんだ?」

「それはねぇ……これです、じゃじゃん!!」

セフィナがドヤって見せてきたのは薄っぺらい紙……まさか

「これって式神紙か!?」

俺が驚きながら聞くとセフィナはとんっでもなく自慢したげにドヤってきた。

「そうなんです!! これはシェルエルが私の誕生日にくれた宝物なのです!!」

俺はセフィナのドヤりの裏にある"傷"のことを考えてしまった。

そして俺は

「なあセフィナ……無理に笑うことないんじゃないか?」と無神経にも聞いてしまった。

セフィナは

「大丈夫大丈夫辛い時に無理して笑うのは癖になってるけど、泣きたい時はちゃんと泣いてるから(まあ泣きすぎて傷が余計に広がる時もたまにあるんだけどね)それはそうと、この式神紙に"付与魔法・顕現"を使って顕現させてみるから。これでちゃんと顕現すればこの義手は魔法も大丈夫ってことになるでしょ!!」

「義手を使えるかを確認したら街に向かうからなセフィナ」

「分かってるよグレン……それとね、私無詠唱で魔法使えるんだけど、今日は詠唱してみたいんだぁ(詠唱するって言っても呪文を知らないから今から考えるんだけどね)」

なんかしれっととんでもないこと言い出したな。無詠唱魔法と言えば全ギルドで三百七人いるSランク冒険者でも使えるのが指で数えるほどしかいないと言われている。

無詠唱魔法が出来ない代わりに詠唱を短くする技術を高めるという冒険者がほとんどだ。

雷魔法を使う際に『煌めけ!!』で発動させたり炎魔法で『燃えろ!!』や『塵と化せ!!』で発動させる、例を挙げるとすればこんな感じだな。

閃いたような表情をしたセフィナは式神紙を構えて

未来(さき)を見つめし我が神(相棒)よ暗闇を照らす希望となりて顕現せよっ!!」と叫びんだ瞬間

式神紙は魔鳥の姿に変わった。

『セフィナよ今回は何用だ。街への道か、それともそこの小僧へのお礼についてか? それとセフィナ、シェルエルの遺体ならワシが回収し"保存魔法・永"をかけておる、じゃから安心しろ……と言いたいが、本当はこんな状況になってほしくはなかったのがワシの本音じゃ。それともう一つセフィナよ街に着いたらまずは"ヴァーレン鉄工所"に向かえそうすればいい物が手に入るじゃろう。じゃあな』

魔鳥はそういい姿を消した。

「ヴァーレン鉄工所……か、行ってみるとするか」

「そうだねグレン」

そこから俺とセフィナは二十七分ほど歩いて街にたどり着いた。

読んでいただきありがとうございます!!

更新は出来るときにしますね

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