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8 特産品の開発へ

「ローゼルバイト領内はかなりの財政難だ。領民たちも貧困で苦しんでいる。俺はそれを解決したいと考えている」


 と説明する俺。


「そのためには商業の発展が重要となる。金を、生み出すんだ」


 熱を込めて語ると、ミリィはジッと俺を見つめてきた。


【人心掌握】の効果もあって、俺の話は彼女の興味を十分に引いているようだ。


「具体的には、どうされるおつもりですか?」

「ローゼルバイト領に特産品を作る」


 俺はミリィに言った。


「特産品……」

「ワインを考えている」


 これは実際にゲームに出てくるアイデアだ。


 といってもワインを特産品にして推していくのは、ディオンではなく主人公側だが。


「ワインの開発はこれからになるが、君にはその出荷ルートの交渉を全面的に任せたいと思っている」

「うちに……?」

「君の優れた商才が必要だ。俺に力を貸してくれ」


 俺はミリィを見つめた。


「うちが……必要……」

「大きな商売になる。それを臆せず、むしろ楽しんで切り開いていけるのは君しかいない。ミリィ・アレスタ」

「――分かりました」


 ミリィは数秒の逡巡の後、すぐに決断してくれた。


 その思い切りの良さも、商才の一つなんだろう。


「うち、やってみます!」




 ワインを特産品にするためには様々な人材が必要になる。


 販売ルートの確保はミリィに任せるとしても、ワインを作るためにブドウ農園を整備し、醸造の専門家を雇わなければならない。


 適材適所で有能な人材を見つけたいところだ。


 で、まずはブドウ農園の整備からだ。


 ローゼルバイト領には、かつてブドウ栽培をしている地域があったようだが、後継者が育たなかったのか、管理がずさんで土壌が劣化しているらしい。


「まず土壌改良からだな」


 俺はその地域を訪れ、地元の農民たちと肥料や灌漑などの土壌改良の方法について相談した。


「やはり俺は素人だし、誰か旗振りができる人間がほしいな」


 要は土壌改良を進めるためのリーダーだ。


【鑑定】を使って付近の農民たちを見て回ると、一人の女が俺の目に留まった。


 赤い髪をウェーブヘアにしていて、ムチムチした体つきの色っぽい女性だ。

 年齢は三十半ばくらいの雰囲気だけど、どこか年齢不詳の美魔女っぽさもある。


 名前はクリスティナ・ゼルバート。


 農業の才はAランクとある。


 また人望もA+と出た。


 Sランクではないけれど、この付近では一番才能がある。


「よし、彼女に頼むか」


 俺はさっそくクリスティナに話を切り出した。


「あたしに相談? あんたみたいに可愛い男の子の相談なら大歓迎さ」


 クリスティナは艶っぽい笑みを浮かべた。


 かすかに吹きかかる吐息で、体が妙にゾクッとする。


 これが大人の女の色香か……?


 いや、俺だって精神性はアラサーだけどね。


 ……まあ、それはさておき。


「なるほど、ワイン栽培のための土壌改良……ね」

「ぜひ君の知識を貸してほしい」


 俺はクリスティナに訴えかけた。


「土壌だけじゃない、ワイン作り全般についても、できれば君にリーダーになってもらいたいんだ」


 農業の才能は彼女が一番だからな。


「どうしてあたしに?」


 クリスティナが俺を見つめる。


「この仕事に関して、君がもっとも有能だと判断した」


 俺は彼女に言った。


「へえ……」


 クリスティナの目が輝く。


「あたしをエロい目で見て言い寄ってくる男は多いけど、農業のことで言い寄ってきたのはあんたが初めてだよ」

「ワイン作りは簡単にはいかないだろう。土壌の改良には時間がかかるし、ブドウの品種選びも大切だし、その人間の知識や感性が問われる。君ならそれができるだろう」

「このあたしを随分と高く買ってくれるじゃないか。嬉しいねぇ」


 クリスティナが笑みを浮かべた。

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敵国で最強の黒騎士皇子に転生した僕は、美しい姉皇女に溺愛され、五種の魔眼で戦場を無双する。


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