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59 遺跡探索について1

「まず最初に言っておくが……お前の領内に、その【魔界の扉】があるのかどうかを特定するすべはない」


 ヴィオラが言った。


「ある程度の推測はできても確証は持てない、といったところだ」

「では、確証を持つための方法は?」


 俺はたずねた。


 確かゲーム内では、こちらから扉の位置を探り当てるのではなく、セフィロトの活性化に応じて自然と場所が明らかになる展開だった。


 ちなみに、その『セフィロトの活性化』には原作ディオンの悪だくみも関係しており、それが原因で彼は糾弾され、さらに没落を深めていくのだが――。


 当然、俺はそんな道を行く気はない。


「かつて魔王がこの世界に侵攻してきたという伝説がある。その伝説に由来する遺跡が、王国南部に存在しているのは知っているか?」

「……いや、初耳だ」


 それはゲーム内のシナリオには登場しなかった設定だと思う。


「遺跡の中には魔王軍との大戦当時の魔道具が多く眠っているようだ。そのうちの一つに、魔界とこの世界をつなぐものがあるという――」


 ヴィオラが説明する。


「私は近々遺跡を探索し、その魔道具を入手しようと考えている」

「遺跡探索か……」

「ただし探索難易度は最上級のSに指定されている。そう簡単に攻略できるような場所ではない。だからこそ、多くの魔道具が発掘されずに今も遺跡内に眠っているわけだからな」


 と、ヴィオラ。


「ただ、遺跡内に眠る魔道具を解析すれば、今回のセフィロト――仮にそれが魔界由来のものだと仮定して――を調べるために有用な情報が出てくる可能性は高い」

「なるほど……なら、俺もその探索者に立候補していいか?」


 俺はヴィオラに言った。


「……さっき言ったが、探索難易度は最上級だぞ?」

「分かっている。ただ、俺は領内に魔界の扉があるかもしれないという情報を精査しなければならない立場だ。それにもし扉が存在するなら、それに対処すべき責任もある」


 身を乗り出して告げる俺。


「さらに――仮に魔界の扉がローゼルバイト領内にあったとして、我が一族が危険な力を抱え込み、王国に叛意があるのではないか、という疑念を晴らすことにもつながる」

「……ふむ。それがお前の考えか」

「俺を探索者に加えてくれ、ヴィオラ」


 俺は彼女を見つめた。


「お前を、か……」


 ヴィオラがうつむき、黙考する。


 さあ、彼女の答えは――?


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敵国で最強の黒騎士皇子に転生した僕は、美しい姉皇女に溺愛され、五種の魔眼で戦場を無双する。


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