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42/59

42 決着

 圧倒的なパワーが湧きだしてくるのを感じる。


「これが――俺の潜在能力か……!?」


 今までとは、まったく違う。


 体が異常に軽い。


 軽く踏み出し、ダッシュするとそれだけで敵を追い越し、その背後に回り込むことができた。


 ぎおおおっ!?


 戸惑ったような雄たけびの後、二体のサンダーライノは素早く反転して突進してきた。


 速い!


 ……けれど、その動きはすぐにスローモーション映像のようにゆっくりになった。


 反応速度も大幅に上がっているのだ。


 俺は二体の攻撃を余裕で避け、すれ違いざまに剣を繰り出した。


 ざんっ!


 一体のツノを切断する。


 ぎおおおおおおおおおおおっ!


 苦鳴を上げるサンダーライノに、俺はさらに斬撃を見舞った。


 頭から尾までが真っ二つになる。


「スピードに反応、そしてパワーも……あらゆる能力がアップしてるらしいな」


 俺は剣を一振りして血糊を払うと、もう一体に対して手招きをした。


「来いよ」


 いい加減に決着をつけてやる――!




 そして。


 短い戦いは終わった。


 潜在能力を解放した俺は、もう一体のサンダーライノも苦も無く倒すことができた。


 剣の天才であるヴィオラですら苦戦していた相手を、こうもあっけなく――。


 ただ、手放しで喜ぶには早かった。


「ぐっ……ううう……」


 戦いが終わった途端、体のあちこちが鈍い痛みを発する。


「うぐぐぐ……」


 駄目だ、立ち上がれない――。


 俺はその場に崩れ落ちた。


「どうした、ディオン!?」


 驚いたように駆け寄ってくるヴィオラ。


「ど、どうやら……」


 俺は苦痛にうめきながら彼女を見上げた。


「筋肉痛らしい」


 それも、とんでもなくキツいレベルだ。



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