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40 新たな力への閃き

 敵は手ごわく、戦いは続く――。


 一進一退の攻防が続く中、サンダーライノの突進を何とか避けながら、俺とヴィオラは息を整える。


「まさか、ここまでとは……」


 ヴィオラが歯を食いしばりながら剣を構え直す。


 俺もその隣で剣を構え直した。


 どうする――。


 やみくもに攻撃してもこいつの防御を崩せない。


 二人がかりでの攻撃を続けていても、サンダーライノの動きは全く衰えを見せないのだ。


 と、そのだった。


 ごおおおおおおおおっ!


 再び空を切り裂く轟音が響き渡った。


 振り仰ぐと、またしても空中から黒い種子が飛んでくる。


「……まさか、二つ目のメタシードだと!?」


 俺はその方向を凝視した。


 飛んできた場所を見て、ハッと気づく。


 一つ目のときは気づかなかったけど、二つとも同じ方向から飛んできたことで、ようやく気付く。


 あれは、ローゼルバイト領の方角じゃないか……?


「どういうことだ……ローゼルバイト領に何かが……?」


 疑念が頭をよぎるが、今は目の前の敵に集中するしかない。


 ズドォォォォンッ!


 地面に突き刺さる黒い種子から、またもやサンダーライノが出現する。


「こいつは……なかなかハードだな」


 苦笑しながらも構えを崩さない俺に、ヴィオラが鼻で笑う。


「ふん、弱気になったか?」

「いえ、これくらいの方が歯ごたえがあります」


 軽口を返しつつ、頭の中では必死に戦略を練っていた。


 二体同時に、しかもこのクラスの魔物を相手にするなんて、ゲームでも中々きついシチュエーションだ。


「ゲームじゃなくても、変わらないよな。この戦力でサンダーライノ二体はきつい」

「下手に動けば全滅しかねないぞ」


 ヴィオラの言葉にうなずきながら、俺はふとひらめきが降りてくる。


「――待てよ」


 単純な発想だが、もし成功すれば二体同時撃破も不可能じゃない。


「どうした? 何か思いついたのか?」


 ヴィオラが訝しげに問いかける。


「ええ、一つだけ」


 俺はニヤリと笑ってみせた。


「試したいことがあります。ヴィオラ様は下がっていてください」

「何――?」


 疑問の表情を浮かべたヴィオラを制し、俺は前に出る。


「奴らは、俺が倒します」



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敵国で最強の黒騎士皇子に転生した僕は、美しい姉皇女に溺愛され、五種の魔眼で戦場を無双する。


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