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第十六話 ギャップ

すいません。少し補足させて頂くと、前回の十五話の会話は十四話より以前にあった出来事です。説明が至らず申し訳ございませんでした。

 今の時代、連絡先交換でテンパる人間はどこにも存在しない。そんな化石と化した剥製はくせいは、スマートフォンのラ○ンという概念に葬られてしまった。

 

 そのため世の男子は、クラスラインに登録された女子の名前を自分で追加するだけで事なきを得るのである。

 中には、追加するまでに一悶着ある学生も居るには居るらしいが、そんなうぶなラノベ主人公が現れた話は耳にしてないので特段追認しなくていいのだろう。


 さて、何故そのような講話をしたかと言えば、昨日の放課後に繋がってくる。


「篠崎さんと西岡が知り合ったのは保健室で間違いのよね」


 場所を強調して繰り返す彼女に、俺と篠崎は誤解を解くべく真剣に言葉を発する。


「別に対したことじゃないよ。単に西岡君が倒れちゃって現場に居合わせた私が付き添いで連れてっただけ」

「そうそう、普通のことだから。むしろ場所なんかより約束の方が大事だし」

「……本当に何もなかったー?」

「「何もない!」」


 俺と篠崎が声量を上げて否定すると、ようやく雲斎は納得したのか表情を緩ませた。


 そこから暫く目の前で話し合う二人に耳を澄ます。彼女たちの話題は俺抜きで、いつの間にか話を終わりの切れ端へと踏みしめさせていた。


「ならこれでいいね」

「ええ。西岡もこれで大丈夫かしら」

「へ?」


 知らぬ間に話が進んでいく二人に俺は完全に置いてかれる。ジト目でこちらを見つめる二人に少し謝って何が決まったのか問いただしたところ、この後三人のグルーブラ○ン、いわば三人だけで会話できる交流場所みたいなのを作ってそこで交流場所を作っていくということが決まったらしい。

 

 初めて話した二人がすっごく意気投合してることには突っ込まないようにした。そんなこんなで俺たちは帰宅し、現在の家でダベっている現状に行き着くことになる。


 現時刻は二十時。携帯のラ○ンの画面を見ると、既に俺と篠崎と雲斎のグループが存在していた。


―――何気に激動な一日だった。っていうか女子とラインで話すなんて、割とレアかもなあ。


 過去に想いを馳せながらベッドの上に寝転がる。毎度思うが、この体勢で動画を見るとか結構悪い行為だと感じつつも、暇な時流れるように見てしまうあたりもうダメかもしれない。


 ピロン!


「お、通知」


普段と違ってお知らせをオンにしていたので、一瞬で気付く。日常的に報告されるとイラつき以外の何者でもないが、こう言うときの恩恵はありがたみに他ならなかった。


『そろそろ初めてもいいよね?(^。^)』

「って雲斎かよ!?」


彼女から言ってくるのはなんとなく察しがついていた。だからってこんな可愛らしいメッセージが送られるとはどこの地球人が想像できるだろうか。


―――俗にいうギャップ萌え。まさかこんな身近にいるかよ。


 ピロン!


 二度目の通知。大方、篠崎さんが返したのだろう。

 

『お構いなく』

「冷めてるわあー」


 一体全体、人との付き合い方がわからないと助けを求めた人間に思えない。知らない人からしたらギャップ萌えではなくただの冷たい奴とキャラ作っている奴で捉えてしまうかも。


「まあいい。とりあえず、返信をするか」


 手先をプラスチック製の画面に触れさせ、トークルームを開く。グループ名が「非リア」となっていることに若干の苛つきを覚えつつも、俺は三人目の参加者として文章を送った。



*****



〈篠崎と雲斎〉


 ピロン!


「「ん?」」

『はい。どうぞよろしくお願いします』


 自分の後から来た三人目の返信。


 お互い違う場所にいるはずなのに、二人の女子は同じ感想を持ち合わせていた。


「「めっちゃ敬語」」

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