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スキル「緊急回避」で無敵スローライフ  作者: あるまん
第一章
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 結局辺境伯邸に到着した次の日の昼位迄全員の覚醒に時間を要した。まあ流石にあの回数だしねシカタナイネ。

 食事が用意されてると聞き、急いで入浴及び、用意された衣服に着替えをした。


 俺はカジュアルなスーツ姿だ。こういうのは前世でもそう着た事がないな……髪もワックスの様なものでビシっと決められている。

 ネメシスは流石の美しさだ……外遊用じゃない部屋着という事だが充分に扇情的で美しい……性格と性癖さえ知らなければ真っ当な貴族令嬢に見える。

 アテナは辺境伯邸という事も忘れ初めて着る可愛い系の貴族の衣装に凄くキラキラしていた。可愛い。

 アルテミスも馬子にも……この場合狼子か?衣装で、こういう大人しい系の衣装を着ると普段のワイルドさが消え別人だな。元々素材は素晴らしいんだし大人しくしていれば……詳しく聞いていないが人間体はそれなりの家の子だったのかもな。

 

 とりあえずの混乱を避ける為と、家族団欒用の一番小さな食卓を案内された。それでもスレイの街の食堂ぐらいあるが。

 既にネメシスの妹、もとい母親である辺境伯殿は着席している。元の世界でいう所のスーツ姿で見た目以上に威厳を感じる。

 傍らにメイド長のテティスが控えている。銀髪ショートカットでメイド服ではあるが誰かに似ていると思った……後に聞いた所ネメシス付の護衛騎士、ヘレネの双子の妹らしい。彼女は辺境伯邸のメイド長の他、身辺警護もするらしい。


 「すまないな、我が夫の命の危機を救ってくれた恩人に対してのもてなしとしてはとても物足りぬかもだが」

 「いや、滅相もない……十二分に御馳走だよ」

 ……実際質素にも見えるが、味は最高級であった。もっと見た目豪勢でもいいと思うが、ネメシスの祖父母が辺境伯になった位からゆっくりと財政の見直しを行っているらしい。とはいえ周りの古参貴族の目もあり緩やかに、だそうだが。


 「ではテティス、サイレントの魔法を……改めて今回の経緯と赤熱病の対策法、そして……そこで痴態を晒す我が愚娘の婿殿のお話を聞かせて欲しい」

 「む、婿殿はちと気が早いが……」

 「うふ、うふふふ……もう離しませんわ……わたくしの大天使さまぁ……」

 俺の隣で食事もそこそこに蕩けきってるネメシス。辺境伯殿、貴方の姉ゲフン!娘さんをこんな感じにしてしまい本当にすいません。

 とりあえずネメシスと出会った経緯、そして俺らの素姓といつもの記憶喪失という設定、アルテミスの方からの赤熱病対策……何だかんだで説明だけで30分ほどかかったかもしれないが辺境伯殿はしっかりと聞いてくれた。

 「まぁそういう訳で、目標は緩やかな人生でな、すまんが俺の様な記憶も曖昧な風来坊を辺境伯家の末席に加えても他の貴族が納得すまい?何なら全て忘れ婚約も解」

 「もう離しませんわ!貴方様と結ばれる為ならわたくしは辺境伯息女としての地位も名誉も捨て去る覚悟です!お母様!わたくしは本気ですわよ!!」

 食い気味に訴えるネメシス。顔に抱き着かれながら押し当てられる双丘の圧熱で上気してしまいそうだ……。

 「やれやれ、愛すると周りが見えなくなってしまうのは私と同じだな。ネメシス、婚約者殿を婚姻前に窒息死させる気か?落ち着きなさい」

 「……も、申し訳御座いませんお母様……わたくしったらはしたない……」今更取り繕うネメシス。その双丘の感触は最高だったよ……にへらっ。

 「アヤカート……後で覚えてらっしゃい……」地獄の女神さまと番犬さまの圧で慌ててにやけた顔を修正する。


 「愚娘から聞いていると思うが、我が国は別に貴族は貴族と結婚しなくてはいけないという定めはない。立場を継ぐものならば話は別だが……ネメシスは継承権も下位だし、そこまで惚れた男との婚姻を親として認めない訳にも行かん。まだ話を聞いたばかりで未対策ではあるが、アヤカ-ト殿の立場、そして第一・第二婦人との関係に影響が出ぬよう善処する事をお約束しよう」

 「ま、まだこちらも口約束だけで……夫人と言われるのも……ぽっ」

 「というかワシを普通に第二婦人とするな!」

 辺境伯の提案に照れるアテナと辺境伯でも不遜な態度は変わらぬアルテミス。

 「寛大な処置に感謝する。記憶も定かでない身だが、慕ってくるものを無碍に扱うほど鬼畜ではない。そうだな……息女殿は既にいっぱしの冒険者であるし、その活動を通して親交を深めると同時に対策の時を稼ぐという手もある。

 また俺が世話になっているフルーツ村に別荘を建築する計画もあると聞いた。温泉もない辺境の村だが地図を拝見した所、辺境伯領各都市への街道を整備すれば国の要でもある林業の重要拠点でもあるし、自然豊かで観光地・保養地としての発展も期待出来る。

 そちらでの領地経営を息女殿に任せてみてはいかがかな?彼女は既に小規模ながら領地経営をし成果を上げているとも聞いているしな」

 「ほう、婚約者殿は頭も廻るようだ。ますます我が辺境伯家に欲しくなったな♪」

 「俺は一介のエルフに過ぎんよ。記憶も曖昧だし職もやっと就いたばかりだ。年齢だけは重ねているが、まあ見た目年齢……人間では成人そこそこか?餓鬼と一緒の扱いで構わないよ」

 「ふふん、そんな胆力のある子供がおるか……私も貴公の事が気に入ったよ……夫がいなければ我が愚娘の替わりに私が第三夫人に名乗り上げたいくらいだな♪」

 「お、お母様っ!冗談が過ぎますわっ!!」いきなりとんでもない事を言い出す辺境伯と、慌てて介入するネメシス。

 「あながち冗談ではないぞ……失礼ながら第一、第二婦人を見る限り、ネメシス、お前の駄肉よりも私の体型の方が婚約者殿の好みに合っている、そう思わぬか?」

 「ははは、確かに魅力的だが……そちらの夫殿と我が愛する婚約者達が怖いのでな、残念ながら謹んで辞退させて貰うよ」


 ……本当は凄く、もんのすご~く、魅力的だけどなっ!確かネメシスの他にも兄が2人姉が1人、弟が1人いる筈……ネメシスよりずっと年下にしか見えない経産婦とか反則すぐるでしょう……お前ハイスラでボコr(ry


 「アヤカート……その辺にしないと……千切るわよ……」

 「な、何をっ!」アテナの恐怖発言ではっと我に返る。

 「お館様、冗談もほどほどにしないと……第一アヤカート様は体型のお好みは大分広くございましてよ。ネメシス様含む三人との半日に及ぶ行為に飽き足らず、私にも手を出そうと……ヨヨヨ」テティスが口出しをしてるる……ヨヨヨって何ヨヨヨって!

 「ちょ、ちょっと待ってくれっ!アレは君の方から服を……」

 「アヤカート……千切る……摺り潰す……再生できない程破壊する……」

 「このケダモノが……この世界全ての女に種付けをするつもりか……」

 「わ、わたくしは別にお母様とテティス、ヘレネも交えてでも……ぽっ」


 ……いやさっきまでの真面目な空気はどこへ旅立ってしまったのでしょうか……?

週2回更新に戻しますが、ストック次第でもまた週一になるやもorz

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