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スキル「緊急回避」で無敵スローライフ  作者: あるまん
第一章
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 ネメシス達が村に来てから十日ほど経った。

 無論辺境伯の代理として来ている為、俺たちにずっとついている訳ではなく、別荘地としての土地の確保や計画、村の防衛訓練の他にも最新の農法等の伝授や村への予算の配分査定・陳情の処理等忙しくしている。

 俺たちも普段通り狩りをしつつ、夜は二日に一回はネメシス・ヘレネに「伝授」されている。そのお陰でアテナはまだ発動速度こそ遅いもののウィンド・サイレント・ファイアボールを使いこなす事が出来る様になった。


 ネメシスにはその他にも熱いアプローチを受けているが、地獄の二人の目もあり残念ながらゲフン! 何とか最後の一線は死守している。

 「もう、旦那様はイケズですわね……別にわたくしの身体を味わったとしてもそれを盾に即婚姻、とは言っていませんのに……」

 と、言ってくるが……そもそも俺を既に旦那様といっている段階で信用出来ないがな。


 そうこうしているうちにネメシス達の訪問最終日前日となった。ネメシスの目的もあり別荘地としての選定は既に内定しているのだが、貴族だからといって土地を決めたら即建築、という訳にはいかない。

 一度領都に戻り予算の策定等せねばならず実際の着工は数か月後になるらしい。まあ魔法のある世界だし建物の建設自体は余程じゃない限りは数日で終わるらしいのだが。

 

 最終日前日という事もあり、ネメシスのスキンシップゲフン! 伝授行為もエスカレートする事が予想される。

 ぼくのあやかーとくんのそんげんをまもるために( )いっそ貞操帯でもつけようか、と思っていたが……。


 俺たちがネメシスの宿泊先に出かけるより前に、ヘレネを引き連れ、ネメシスが俺たちの家にやってきた。

 「どうし……何かあったのか?」

 ネメシスは昼に見た時よりずっと深刻な顔で

 「申し訳ございません……たった今本家の方から緊急の連絡がありまして、明日の朝すぐここを出て領都に戻らねばならなくなりましたの……残念ながら、今晩の伝授行為の中止と共に、皆様に一度お別れを言いに来ましたの」

 「随分急だな……何かあったのか?」

 「それは……いえ、すぐに知られる事ですわね。父親が病弱というのは話しましたわよね、数日前急に容体が急変いたしまして……持って数日だという事です」

 「そんな……」アテナが絶句する。

 「既に実権は母の方が持っていますので、国政等には影響はありませんが、明日の朝から早馬を飛ばしても、間に合うかどうかは微妙ですわね……」


 「……公女よ、もしかしてお前の父の病気は、赤熱病か?」

 「……どうしてそれを!?」

 今迄黙っていたアルテミス(少女)が、ネメシスの父親の病気を言い当てた。

 「やはりか……ワシは貴様の先祖と関係があったといったよな? ぬかったな、まさかそこまで重篤だとは……」

 「赤熱病は……我が辺境伯家とその親族にしか起こらない難病ですわ。全身が普通では考えられない程赤く発熱し、死に至る病ですが……」

 「いや、直す術式がある筈だぞ……ワシも知っておるが……まさか、今は伝わっておらぬのか?」

 それを聞いたネメシスはアルテミスの肩を掴み

 「ほ、本当ですか!! ……何て事……ここ百年ほどかかるものがいなかったので、その術式は……失伝したのかもしれませんわ……ああ……」

 わなわなと崩れ落ちるネメシスとそれを支えるセレナ。

 「……貴様の父親が病気だと知った時に、すぐに思いつけばよかったな……すまぬ」

 「……いいえ、そのような重大な術式を失伝した我が辺境伯家の落ち度で、アルテミス様のせいではございませんわ……因みにお聞きしても?」

 「……ああ」アルテミスが話す。

 「この病気は、貴様らの先祖がとある魔族を打ち破った際に受けた呪いの様なものじゃ。その際も解呪に相当苦労し一度鎮静化させたが、全てを解呪出来ず数世代を経て貴様の父に発現したのだな……。

 ちなみに術式は成人前の、光属性の素質がある女子が患者の額に手を当て呪文を唱える事で身体全体に広がった呪いを一か所に集め、魔封石に封じ破壊する事だ」

 「魔封石は直ぐに用意出来ますが……成人前の光属性の女子……ただでさえ貴重な光属性が数日で見つかるとはとても……」

これ以降はカクヨムの方とほぼ同時投稿となります。

ですがストックに掲載が追い付いてる状態ですので、しばらく週一投稿になりそうです、ご了承くださいませ。

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