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スキル「緊急回避」で無敵スローライフ  作者: あるまん
第一章
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2023年あけましておめでとうございます。

年の初めの2回更新 2回目は1:00頃~。

 さ、色々あったがフルーツ村に帰還する日となった……アテナも、アルテミスも怒っていたので、前日夜に散々甘い台詞を呟かされる羽目となった。まあそのおかげで好感度は前よりやや上がって、爆弾処理はせずに済んだ……かな?


 無論好感度などというパラメーターがある訳じゃないと思う……ないよな?

 まぁそういうパラメーターがあるとしても、ここは昔懐かしい恋愛SLGの世界ではない。そういうパラメーターの上下だけで相手の感情を図りたくないしな。

 ま、爆弾処理などと言っている段階で二次オタの現実女性との付き合いのなさが判ってしまうかもだが。

 

 荷物の確認を済ませ(といってもほとんどマジックバッグ内だ)、宿屋の女将に礼を言い、木材工場経由フルーツ村行きの馬車に乗る。

 こういうファンタジー世界で心配なのはモンスターの他に盗賊だ。っても盗賊をやる程度に体力があるのなら、馬車の様に返り討ちに遭う危険の高いものを狙うよりはモンスターを狩るよな。無論街に出られない犯罪者等が徒党を組んで少数の旅人を襲う事もあるらしいし、ただ人を殺したいというシリアルキラーなら別だが。

 という訳で無事に木材工場及び、フルーツ村に到着した。木材工場から同伴した顔なじみの女護衛に、アヤカートは女を増やしたのか、このスケコマシとかからかわれる。

 ……失礼な、隠しきれない俺の魅力が悪いんだと返したらアルテミスに噛み付かれた。


 村につき、村長及び村人に必要な物資は滞りなく入手出来た事、無事俺もアテナもライセンスを習得した事、アルテミスの事を報告し、感謝される。

 ルナちゃんはアルテミスと仲良く出来るか少し心配だったが……

 「かわいいいいいいいいいいいいもふもふーもふもふうううううう!!」

 「こ、この反応はスレイの街で見たぞおおおおおおやめろおおおおおおおおお!!!!!」

 ……やはりアテナの姉妹だった。流石に抱き付いたのは狼体の方だが、人間体の方とも年が近い?せいもあってファーストコンタクトは良好なようだ。

 

 アテナの家に戻り、ルナを見てくれてた老婆に礼をいい、アテナは食事の準備を始める(お礼を兼ねて老婆にも振舞おうとしたが、数週振りの姉妹再会だしと固辞された)。

 「おいしい♪ おばあちゃんのごはんもおいしいけど、るなはおねえちゃんのごはんもだ~いすき♪」

 「ふん、小娘にしてはようやるわい。スレイの街の宿飯より好みじゃ。認めてやってもいい」

 「ほらほら、お世辞はいいから……ルナもアルテミスも零さずゆっくり食べなさい♪」


 アルテミスも加わって、賑やかさが増したアテナ家。また日常が始まった。

 次の日からは平日はアテナ・アルテミスと一緒に狩りをし、更に復帰した老狩人と共に村の若手を狩人として育成も始めた(老狩人も銀級ライセンス持ち)。

 村の食生活の改善により木こりの体力が増し人手に余裕が出来、また自分らよりも若いアテナが奮闘している事が刺激になったらしい。そもそも鹿一頭で村の一週分の肉になってたくらいなのだし、木こりをしつつ手の余った者が狩猟に行く事で俺の手がなくても充分以上の肉を手に入れる事は出来た。

 ルナちゃんの病気を改善する薬草の生育も順調だ。それに加え、現代チートという程ではないが色々な知識を披露したりした。無論ポンプの改良やら水車やらは大体の概念しか知らず、村の鍛冶屋と試行錯誤してだが。


 ……村に戻ってから、三か月ほど経過した。

 俺も前よりも村に受け入れられてると思うし、アルテミスも最初はまさに借りてきた犬(こういうと怒りそうだが)だったが、村の暖かい空気に少しづつ絆されてきている気がする。

 アテナもルナちゃんも相変わらず明るく可愛い。ルナちゃんは薬が効いて劇的に元気になってきているし、それを見てアテナも本当に嬉しそうだ。

 俺とアテナの事実婚生活も、我ながらどんどんバカップル度が進んでる気がする。人目をはばからずキスしたり、肩を寄せ合ったり、夜中も……偶にアルテミスも(無理やり)混ぜながら。


 ……これはもう、このままこの村で生活するのもいいなあ、と思う。アテナの成人の儀も近くなり、それを機に正式にプロポーズして結婚……

 

 ……と思っていた矢先、村にとんでもない台風が吹き荒れる事になった。

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