魔王からは逃げられない 2
深夜のライブ配信は終わり、夜は明けた。
朝 全ての国民は眠気を残して動き始める、ほとんどの人がライブ配信後 情報を求めてネットの住民と化していたのだ。
ただ、どれだけ情報を集めようとしても ライブ配信での情報以外は全く集まらなかった、そうフェイクニュースさえ見つからなかった、ただ動画配信者達が自分の考え予想を動画配信している程度だった。
朝のニュースも、ライブ配信の内容のまとめを流すだけで 否定 肯定の意見なども全くない状況だ。
「行ってきます」
返事はないが、家をでる
昨日のライブ配信を父と母と3人で見た、そして・・・・沈黙
沈黙は一夜明けてもの家の中を覆っている
一年前、俺は3日ほど 行方不明になっていた そして 戻った俺は父と母には 何があったか話た
そして、不思議な力の数々を見せ 信じて貰えた。
父と母に話すべきではなかったかもしれない、今後の対処は現状の情報からでは考えつかない。
しかし、
俺が勇者と言われる4名の一人だと確定されるのに時間はかからないだろう・・・・
あちらの世界に居た時ほどの力はないが、この世界に戻ってきても一般人から見ればかなり各能力が高いままだった。
文字なら ほぼ瞬間記憶 数式なら 即理解 応用が可能だった 身体能力もトップアスリートクラスの能力
俺は その能力を隠すことなく学校で出していた。
各テストは満点どころか 全国模試1位 各クラブに入部し全国大会優勝を多数もたらした。
そんな、学校の英雄のはずの俺が教室に入るとクラス全員の視線が集まり すぐに視線をそらし 教室内でひそひそと周りと話し始める。
「おはよう ミカ」
同じクラス内にいる彼女のミカが 俺の席にやってきた
「おはよう シンジ君・・・・ 聞きたい事があるの」
「なんだ」
「勇者だったの?」
ミカは、一年前の一年の時も同じクラスだった そして 3日間行方不明だったのを知っている
両親が わずか行方不明2日目にクラスの全員に電話していた。
まあ、俺はそれまでに連絡もなしに家に帰らない事はなかったし、授業のある平日だったのであたりまえか 3日目に見つからなければ 翌日には警察に捜索願いをだすところだったらしいし。
そして、その後から俺チートだよヒャホーだったしな・・・・・
「ああ、そうだな・・・・俺は 異世界に召喚されて勇者をしていた」
答えを聞き漏らさないように静寂の中にあった教室に俺の声は響いた。
「人の敵 邪悪な魔王と魔族達 魔物達を倒し あちらの世界を平和にして俺はこの世界に戻って来た、何か問題があるか?」
大きな声を出して 吠えてしまった。
「凄い、勇者だったんだ さすがシンジ君だね」
「ああ、俺は勇者だ」
「魔王や魔族を倒した勇者なんだね、凄い 凄い!!」
ミカは大喜びでピョンピョンと跳ねている、だが まわりのクラスメイトはひそひそ話を止めず、とうまきに俺をチラチラ見てくるのみだった。
そして、教師が入って来て 授業が始まる。
「ねね、あの超美形で優しそうな魔王様 泣いてたよね」
「うん、可哀想だった お父さん殺されたの思い出して悲しかったんだろうね」