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1.異世界転生なんてさせねぇよ??

皆さんこんにちは!


今俺は落ちてきている鉄骨に、潰されそうになっている最中にいるわけだが。これが走馬灯とと言うやつか。とても、人生で1番と言っても過言ではない程頭が回っている!


と、言う訳で読者の皆様に俺の自己紹介とここに至るにあたっての経緯を!説明しようと思う!


まず自己紹介だが、このうるさいと言われそうな俺の名前は 加賀美 蒼士 なかなかにカッコイイ名前だろ?


俺自身気に入ってる名前でなぁ。まあそれは今はいい。


趣味はゲームとかだなぁ。あとは漫画とかもすきだぞ。最近はなろうをよく読んでるんだが、皆も読んだことあるか?あれなかなかに面白いよな。異世界転生とかまじしてみてぇ。


と、話が逸れたな。


自己紹介はこのくらいにしておいて、あと鉄骨が俺の頭上60センチくらいにあるんだ。自己紹介始める前が1メートルくらいだったから。結構落ちてきたな。


てことであと60センチ分をフルに使いここまでの経緯の説明といこう。


俺は毎週買っているじゃんぷを買うためにコンビニに向かう最中だったわけだが、その途中に落ちてきた。


なにがって?鉄骨さ。ほらほら、とあるカゲロウのように落下してきたわけだ。


状況説明おわり!!


あと50センチか、なかなかに時間があるな。


よし、俺の身の上話でもしようか。


俺は19の大学生。頭はー、普通だ。悪くもよくもない。単位はギリだな。ギリでも取れればいいだろ?な?


友達もそれなりにいて、親もいい親だ。自分で言うのもなんだが、恵まれてるなぁとたまに思う。


こんな悪いこともしてない善良な大学生がなぜ!!鉄骨に潰されそうになっているのか、それが俺には疑問でならない。


さて、残り40センチなわけだが、ここで俺の名前がまだ読めないというkidsがいるかもしれない。


「ルビを振れよ」そういう声が聞こえてくるが、俺の名前をちゃんと覚えてもらう為に平仮名でもう一度言うぞ。かがみ そうし だ。覚えたな?覚えろよ?この話の主人公だぞ?


メタい発言っていいな。こういうの1回言って見たかったんだ。


さぁ、のこり30センチ。


1秒にも満たない余生をどう楽しむか。


ん?俺の容姿が気になる?


俺の容姿はどちらかと言うとイケメンだ。中の上ってとこだな。今の服装はパーカーにジーパン。普通だろ?


告白されたことはある。が、ふったんだよなぁ。今となれば付き合っとけばよかったぜ。おかげで生涯の恋人はいないってことになるわけだ。


おっ、のこり20センチだな。


そろそろこの鉄骨を良けれるかってことを考え始めたいとこだが。


お気づきの通り無理だ。


頭はまわる。よく回る。人生でこれまで無いくらいに回る。今なら風邪薬の特効薬作れるんじゃないかってくらいには回る。


とはいえ、それに体が着いてこれるかってのは別の話しなわけだ。


わかるだろ?こう、イメージ完璧でも体が動かねぇんだよ!!みたいなやつ。あれだあれ。


あと10センチ。はぁ、死ぬのかぁ。


もう少しくらい生きたかったなぁ。親孝行も出来てないしさ?なんかなぁ。


彼女もいないしさ、まあ、友達には恵まれたよ?凄いいい友達は沢山いた。サークルには入ってないけど、それでも学校生活すごい楽しいと思えるくらいにはいた。


でもなぁ。死ぬのかぁ。


彼女欲しかったなぁ。だって俺まだどうt





















「おい、起きろ」


「え、は、え?ここどこ!?」


俺は目を覚ました。死んだよね??俺って死んだよね??鉄骨にこう、グサッみたいな感じで、いや、ドシャッかもだけど。死んだよね??


「あー、どちらかと言うとグシャリだな」


「心の中読まれてる!!??」


「まぁ、儂がいわゆる神だ。そのくらいのことは出来る」


と、目の前の老人が申しているわけだが。これが本当か分からない。うん、やっぱ初対面の人をそう簡単に信じたらだめだよな。


「おい、もう1回殺すぞ?」


「はい、すみません。え、まって、てことはこれって!!神様!!あれですか!!異世界転生ですか!」


「いや、異世界転生なんてさせねぇよ??」


「え?」


「いや、加賀美くん。この世はそう甘くないわけよ。転生なんてそう簡単に出来るわけないよね?てことで君には死後の世界に行ってもらう訳なんだけど」


「まってください!!転生させてください!」


「うるさい、だまれ」


静かに髪がそう呟く。

それだけ、たったのそれだけの事なのに空気が震える。これが神かと痛感する。鳥肌か止まらない。


「はい。すみません」


「うむ。それでいい。それでお前の今後なんだが。端的に言うと。輪廻転生してもらう」


「輪廻転生とは...」


「お前じゃない存在として改めてこの世に生を受けてもらう。が、この行為に当たって不必要な物がでてくる。なんだと思う?」


「わかりません」


「何簡単だ。君の意思だよ。つまり君という存在が不必要になる訳だ。普通は死ぬと意識が無くなる。魂という存在となり宇宙に出ていき、漂い。暗黒物質と混合して消滅する。が、君はなぜが魂ごと死後の世界に来てしまった。これは困った事なわけだ。だから君にチャンスを与える。今から日本で言うところの地獄に送る」


「は?地獄!?」


「あぁ、地獄だ。普通は罪人を送り込むところではあるが、お前の場合は地獄で日々を過ごし。一定期間、そうだな仮に1年としよう。その期間意識を保ち続けたら。元の世界に元の体で返してやろう。空白の1年は神の力でなんとでもなる」


「分かった!!やってやろうじゃねぇか!!!」


「いい意気込みだな。てことで、行ってこい。達者でな」


光が溢れる。なにから?俺の体からだよ。


そのあと意識が無くなり。俺の存在がなくなる。


さあ、どこに行くのかなぁ。楽しみだなぁ。楽しめないなぁ。

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