最終章現在・過去・そして未来へ
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あの約束から5年,アタシ達は卒業し,成人になった。
そして,今日アタシ達は約束通り結婚式を挙げた
アタシの友達や両親,そして隆太の親友、両親など他にもたくさんの人たちが式場にきてくれていた。
みんな,涙する人もいればくすくすと笑う人もいた。
式では,指輪の交換をしたり誓いあったりして,楽しいことがたくさんあった。
特に隆太がずっと隣にいてくれたことが楽しかった。
隆太との結婚式も終わり,2人きりでワインを飲んで一緒に話した…………
「結婚式終わっちゃったねぇ……ねぇ隆太ーいろんな過去があったねぇー覚えてる?」
「あー,お前と出会ったのも覚えてるで」
「アタシ達,本当にいろんな事があったよねー」
「うん。2人で初めてデートしたときめっちゃ楽しかったなぁー」
「うんうん。でもあれはね,隆太がいたからこそ楽しめたんだよ。」
「んん………俺らずっと仲良く暮らそー」
「うん。仲の良い夫婦にしよーね」
「隆ー太,大好きだよ」
「俺もだよ,七海めっちゃ愛してる」
アタシ達はじっと見つめあい,深くキスをした。
今度のキスはちょっと大人な甘さだった…………
式を挙げてから一年アタシ達は変わらぬ日々を送っている。
けど変わったのは1つ,子供が産まれたのだ
名前は百の合と書いて(ゆり)
隆太も,夢に向かって頑張っている。
夢は仲の良い家族にすることだそうだ
「隆太,忘れ物ない?」
「うん。ない………あっ,ハンカチ………ハンカチは?」
「はい。ハンカチ」
「おう。サンキューじゃあ行って来るわー。百合も行ってくるでな」
「行ってらっしゃい」
アタシはそう言いながら隆太を見送った。
「あっ,そうだ。洗擢物干したり,掃除機かけたりしなきゃ」
─ガチャガチャ……
アタシには辛い過去がたくさんあった。
でも,あの人と出会ってから変わったんだ…………
今思えばあれは,神様からくれた贈り物だったのかもしれない
あの人と出会って毎日が楽しくてしょうがなくなる。
とても楽しい1日になる
これから,アタシ達は未来へ向かって1歩ずつ1歩ずつ進んで歩んで行きます………………