第14章初デート
+第14章+初デート+
初デート当日,アタシはこの日の為にしまっておいた服をクローゼットから出した。
「はぁー今日かぁ楽しみやなぁー」
そう思いながら,服を着た。
服は,タンクトップにパーカーをはおり,ショートパンツをはいた。
下に降りて,お母さんとお姉ちゃんが朝ごはんの用意をしてくれていた。
付き合っていることはお母さんとお姉ちゃんは知っている。
「七海,早くご飯食べないと遅刻するよ。待ち合わせ,9時でしょ?」
お母さんが心配そうに言った。
「あっ,ヤバい」
アタシは化粧などちゃんとして家を出た。
「行ってきまーす」
「はーい。彼氏と仲良くするんだよー」
待ち合わせ場所についた。
まだ,来ていなかったようで少しホットした。
待ってから15分,背後からアタシの名前を呼んでいたように思えたのでアタシはすっと後ろに振り向いた。
すると,後ろにはアタシの愛おしい人隆太が息を切らして立っていた。
「……ハァハァ……七海待った?ごめん」
「ううん。全然待ってない,行こ」
アタシ達は手をつないで待ち合わせ場所から離れ,目的の遊園地へ向かった。
遊園地に着きお金を払い,入園ゲートに入った。
まず,最初に乗ったのはジェットコースターだった
アタシ達は,並んでいた時もずっと手をつないでいた………
ジェットコースターに乗り,ジリリという出発の合図とともにジェットコースターは動いた。
ガタンガタンという鈍い音を立てながら上っていた。
やっと上り坂をのぼり終え,今度は一気に坂を下りた。
「キャー,楽しいね隆太ぁー」
「おー,お前手ぇ離すなよー」
「うん」
─ゴゴゴーーー
園内のスタッフさんたちは≪お疲れ様でした≫と言って,バーをあげてくれた。
アタシ達は,乗物から降りて次の人に変わった。
「楽しかったねぇー」
「うん,七海次のとこ行こっかぁー」
今度は,ゴーカートに向かった。
こっちもスゴく並んでいた
アタシ達は長い列の一番後ろに並んだ,
その時も,ずっと手をつないだまま離さなかった………
やっとアタシ達の順番が来た
アタシは赤いゴーカート,隆太は黒いゴーカートに乗った。
アタシはすごく遅めにルートを走った。
さすがの隆太はめちゃくちゃ早かった。
追いつきたくてスピードをちょっと上げてみた,けど隆太は速くて追いつけなかった………
「あーん待ってよー」
長いルートをゴールしたアタシに隆太がいきなり頭をなでた。
「お前,遅いぞぉーは……早く次のアトラクションに乗ろーぜ」
「ぅ……うん」
やっぱり隆太は笑っている顔もサイコーだ
泣いているとこも……怒っているとこも……全部好き
他にもたくさん乗った,もちろん手をつないだまま………
お腹もすいてきて,アタシ達は近くのレストランに向かった
アタシ達は店員さんに指定された場所に着いた。
そして,店員さんがメニュー表と水を渡してくれた。
「んーどれにする?」
「んー俺,ハンバーグにするよ」
「早いね,決めるの……アタシどれにしよう?」
たくさん迷ったあげく,クリームパスタにした
早速,店員さんを呼んで注文をする。
5分後,アタシ達が注文した食べ物が運ばれてきた
「ごゆっくりどうぞ」
店員さんがそう言って再び厨房に戻っていった
「あー,七海の美味そう一口ちょーだい」
「もー,じゃあ隆太のも一口ちょーだい」
「いいよ,」
アタシが選んだパスタも隆太が選んだハンバーグも美味しかった。
お腹もいっぱいになってきてアタシ達はレストランを後にして,次々とアトラクションを乗りつくし,満喫した。
そして,夕方にもなりつつあったので最後に観覧車に乗って帰ることにした
観覧車からの眺めはいたるところにライトアップされていてサイコーだった。
「うわぁーきれいー隆太,ありがとね」
アタシがそう言いながら外を眺めていると,急に隆太にキスをされた
「え……ちょっっ」
「七海,俺こそありがとな付き合ってくれて………これからはずっと一緒にいような……」
「うん。ありがとう」
初めてのファーストキスは深くほろ苦い甘さだった………