表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/17

第10章再会

+第10章+再会+

アタシは,舞からの知らせを喜んだ。

アタシはその夜舞の夢を見ながら長い夜を過ごした。

翌朝,アタシはいつもどおり学校に行く用意をし,南たちとの待ち合わせ場所へ向かった……

南たちとおしゃべりをしながら学校に行った。

教室に入って朝の準備をし,みんなで集まっておしゃべりの続きをした。

南たちとおしゃべりを楽しんでいる途中に山本学園長先生が教室に入ってきた。

「みんなぁー,今日からここの学園に来ることになった渡瀬さんを紹介するから,みんなよく聞いてあげて……じゃあ入って渡瀬さん」

─ガラッッ

中に入ってきたのは,そう舞だった……

ここに来るのを知っていたアタシはあまり驚いてなかったけど,クラスの皆はすごく驚いていた。

「はじめまして。今日からここの学園に来ることになった渡瀬舞です。分からないことがたくさんあるけど,よろしくお願いします。」

「みんな,渡瀬さんにいろいろ教えてあげてね。」

「はーい」

クラスのみんなは明るく返事をし,舞に快い笑顔で「よろしく」と口々に言っていた。

アタシは舞に早速話した。

「舞ぃーこれからもよろしくね。元気だった?」

「あっ,うん。元気だったよ。また,七海と出会えて嬉しい。ありがとう」

「いや……お礼を言うのはこっちだし……ありがとう」

長かった授業も終わり,南たちと楽しい休み時間を過ごしていたとき,紗弥香がアタシにたずねてきた。

「ねえー,七海ってばもう渡瀬さんと友達になったの?ねぇーどっちから話しかけたの?」

「ち……違うよ紗弥香ぁー,舞とは小学校からの友達。」

へ……へぇーそうなんか。渡瀬さん,よろしくね。次から(舞)って呼ぶからアタシのことも(紗弥香)って呼んで。」

「うん。分かった。(紗弥香)ね」

紗弥香の他にも南や綾子たちも舞に挨拶をしていた。

その時の舞の顔はとても幸せそうな顔だった。

まるで,小学校時代の頃のように………

こうして舞もアタシたちの仲間に加わった。

「七海,アタシのこと紹介してくれてありがとう。」

「いいよ。アタシも舞のこと紹介するつもりでいたから。」

「あっ,七海ってケータイ持ってる?」

「うん。持ってるけど……」

「良かったー。アタシも持ってるんやけど今度メアドの交換せぇへん?って思って………」

「メアドの交換なら今からでも………」

「あー。ごめん今日,持ってきてへんのよ」

「そっかぁーじゃあまた交換しようで」

「うん。バイバーイ」

アタシは本当にうれしかった。

舞がここに来てくれたこと………久しぶりに笑顔を見せてくれたこと………

何もかもが嬉しかった。

─ただいま

家に帰ると姉のさくらが珍しく家にいた。

「おかえり。学校楽しかった?」

「うん……けどさぁーお姉ちゃん仕事は?」

「うーん,サボった」

「はぁ?なんで?」

「めんどいから」

「ふーん」

アタシはこのくらいしか言うことがなかった………

「あっ,お姉ちゃん彼氏と上手くやってんの?」

「は?うん。まぁねー今日はお泊りデートなんだぁー」

お姉ちゃんは最近松浦功太という人と付き合い始めた。

一度会ったことがあるけどあまり顔は覚えてない……

「お姉ちゃん,彼氏と仲良くしないとダメだかんね」

「そんなの分かってるってぇーじゃあ,行ってきまーす」

「はーい。ばいばーい」

アタシはいつもお姉ちゃんをみてうらやましく思う。

だって……お姉ちゃんには彼氏がいるから……

アタシもいつか……欲しい…………

─アタシにも彼氏ができるなんて思いもしなかった…………





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ