11日目(´ω` )zzZいせかいゆうしゃ<すくったるでー!
「むにゃ……ドコ、ココ」
お目覚めですかロリさん、天井画にきらびやかなシャンデリア、白と金で統一された清潔感ボンバイエな部屋はまさに王さまがいそうな部屋ですね…
「KITAKORE★私好みのロリをGETだぜー!
いやぁ苦労して厳選したかいがあった」
「あれ?Jさん?なんでコスプレしてるのです?」
確かに声といい顔といいJさんに瓜二つですね
「J?誰だそれは、私は女王だ!ロリっ娘は私の魔法で異世界から召喚されたのだ!」
「コワ……ナニイッテンノ」
「んはぁ!その冷たい目線たまらん!……じゃなくてそこにある椅子に座ってキーボードで音楽を奏でよ!」
ビジネスチェアの上にロリさんのキーボードがありますね、恐らく音楽っていつも暇なときにやるなんちゃってピアノですよ。
「ナンデ?」
「暇だからだ!」
「なんときっぱりと……分かりましたよJさん」
まぁファイトですロリさん
「あぁそのモーツァルトを彷彿させるその動き!
舞台で踊るしなやかで美しい指!聞こえてくる!聞こえてくるぞ!あの名曲"猫踏んじゃった"が!」
私には無駄にカチャカチャならして仕事をしているフリをするダメ社員にしか見えませんが……
「採用!今から勇者として魔王ザン・ギョウを倒してこい!」
「は?」
「レッツパーリーーーーーーー↑↑
FOOOOOOOOOOOOOOOOO★」
あららビジネスチェアがトロッコよろしくガラガラと動き出しましたよ。
「ちょっと待てーーーー!」
しかしボタンひとつで魔王の所まで行くって楽ですね、あっという間に魔王……城?
「あれ?ここって会社?」
ロリさん目の前!角の生えたいかにも魔王っぽいスーツ姿の人が……ブッホ!キモ!www
「フーハハハー!派遣社員よ私の所へ派遣されたことを後悔するが良い!とりあえずこの仕事をやれ!重要な仕事だからへまするなよ?」
命令するだけして行っちゃいましたね、しかしセリフに似合わずあのヨタヨタした歩き方からして疲労を感じられますね
「まともに仕事できる社員は私とあの人だけ……
もしJさんの言う魔王があの人ならもう仕事を増やして過労死させれば良いんじゃね?」
「会社のサーバーにあるフォルダをポイして
全てポイすれば……おわり!」
あら、真っ赤な顔をした魔王(仮)がピコピコハンマーをもってこっちに向かってきます。
「何やっとんじゃガキーーーー!」
「痛ぁ!」
ピコーンって良い音ですね
「あー!もう!もうストレスでハゲそうだわー!疲労で倒れるわ~魔王なめすぎでしょ!なぁ
誰がデータ消せっていったん?なぁ
もう大掃除の時期は過ぎたんだぞ?なぁ
この仕事どんだけかかってると思ってるの?
……なぁ」
「あり?作業遅すぎました?」
「速すぎるわーーーーー!てか作業じゃないし!
マジもう来なくていいよクビ!はいポチっとな」
「へ?……ぎゃあぁぁぁぁあ!」
あら今度は空高く飛ばされてしまいました。
「……ッハ!」
「やっと起きましたか眠り姫さま、ふふふ仕事が来ないからって油断しちゃったわねロリちゃん」
「ふぇ?」
あらら、寝てる間にかなり仕事が来ちゃいましたね
「魔王の仕業だ……」
この後、言うまでもなく会社でオールし夢の中の魔王と共に倒れるのであった……
―― HAPPYEND ――