オタクは色々フラグを立てる
俺は、昨日あっさり雪に言ってしまった事を、後悔している。
まさか、こんなことになるとは…
朝目が覚めると、部屋にお怒りの愛が居た。
「これの事、説明してくれる?」
かなりお怒りである、まさかこんなにお怒りになるとは、予想していなかった。
「えっと、これは誤解です愛さん」
「私は、そんな事を聞いてないの説明してって、言ってるの分かる?」
「単純に雪の事を、全然知らなかったからちょっと興味本意で、一緒に買い物を」
「じゃあ、雪が言ってるデートは、正しいんだよね?」
「そっそれは、えっと、あの、その正しいと言えば正しいと言うか、違うって言えば違って」
「どういうこと?」
「はっきり言ってよ」
怖い怖すぎる、もう駄目だ何が駄目なのか分からないけど、もう駄目だ。
「ふ~ん、そうなんだ合ってたんだね、デートでそれでどうだったのデート」
「それは、まあ楽しかったというかえっと…」
「そうなんだ、じゃあ今日は私と買い物なんだよね?」
「そうだよね」
「もっ元々、そのつもりだったよ」
「そうだったんだぁ、なら別に良いやもう触れないであげる」
「それじゃあ、何処に行きたい?」
「えっ正司が、プラン作ってるんじゃないの?」
「いっいや愛の意見も、聞きたいから聞いたんだけど」
「そっそうなんだ、じゃあ隣町にあるショピングモールに行きたい」
「そんじゃそうする、後は近くのスイーツ専門店でも回るか」
「後今日は、全部俺が出すから好きにどうぞ」
「えっいいの?」
「おう、雪にもそう言ったし、これで恨みっこ無しだからな」
「分かったありがと、正司」
そして、隣町にあるショピングモールに来た。
「でっ、まず何処行く?」
「じゃあ、バックとか見に行く」
「了解、はぐれ無いように手でも繋ぐか?」
と、ちょっと意地悪に言ってみる。
「うん…」
まさか、そんな反応するとは思って無かった。
待て、手を繋ぐだけだなのに、何でこんなに緊張するんだ、落ち着け大丈夫だこういうのは、ゲームで難なくこなしてきているだろうが。
と、まあ素っ気なく手を繋ぎ歩き出した。
「正司、これとこれどっちが良いと思う?」
「愛あのな、自慢では無いが、俺の感性に頼るのはやめた方が良いと思うぞ」
「もう、正司はいつもこうだから…」
「えっ、なんだ?」
「何でもないよ!」
と、少しむくれているよくわからん
「まあ、ゆっくり決めたら良いんじゃねぇか?」
「何でいつもそうなの、私に合う用な物とか持ってきてよ」
「えっ、俺の感性で選ぶのかやっぱ…」
「良いから、早く探してきて!」
「分かったよ、でも期待はするなよな」
と言ってきたは良いが?やはり人にプレゼントを選んだ事が無いから、キツいでも、大体愛には赤が似合うとは思う、だからまず赤をベースに見ていく。
赤は、やはりその色自体が目立って服などに合っていなかったりとかは、愛の事だからそれに合う物は大体持っているだろう。
赤色の大きなリボンの着いた、バックどうだろうか?少し正司が思う愛の印象とは異なっていた用で、違う品を見る。
数十分後に決めたのは、赤色のショルダーバックに決めた、まあ俺が選んで喜んでくれるかなんて分からんけどな。
「愛、俺がお前に合うと思ったの買ってきた」
と、愛に袋を渡す。
「どうかな」
「すごい、思ってた以上に良いの持って来てくれた」
と、愛は意地悪に言う。
「おい、やっぱり期待してなかったのかよ」
「正司が期待しないでくれよって、言ってたから」
「ちょっと位、期待しててくれよ…」
「えっ、もしかして私がめっちゃ期待してると、思ってたの?」
笑いながら愛は、言ってくる。
「そういえば、その大荷物なんだよ」
「正司に貰った、お金全部使っちゃった♪」
「えっ確か、十万位渡した記憶が…」
「バック意外に、服とかメイク道具とか色々買ってたら、無くなっちゃった♪」
「マジかスゲェな、お前もう流石に終わりか?」
と、荷物を全部持ちながら言う…重い。
「ゲームセンター行きましょ、正司も行きたいでしょ?」
「良いのか?俺が、楽しんで」
「良いけど、クレーンゲームとかで欲しいのあったら取ってよね」
「任せろ、千円以内で取ってやるよ」
「じゃあ、あれ欲しい」
と指差したのは、でかい熊のぬいぐるみだった、まあ宣言通りに千円以内でゲットした。
「なあ、愛結構キツいんだけど熊持ってくれないか?」
「もう、正司はしょうがないんだから」
取らせたのお前だろとか、思ったが流石に言えない。
「正司って昔っからゲームではすごいよね」
「ゲームでは、って余計だぞ」
「でも、すごいよね」
「あ~もう、そんなすごかねぇよ」
「え~もしかして、照れてるの?」
「てっ、照れてなんてねぇよ」
「え~本当にぃ~?」
「つっ、次行こう次」
「じゃあ、そろそろお腹空いてきたしご飯にするか」
「何、食べたい?」
「う~ん私は、肉にしようかな?」
「まあ何でも良いだろ、任せるわお前に」
「丸投げは酷いよ、正司~」
「正直、今動くのでやっとの状態だから、早よ決めてくれ」
「もう、しょうがないんだから」
まあ一番近くにあった、レストランに入った。
「注文、どうするんだ?」
「私は、サーロインステーキ定食かな正司は?」
「俺は、サイコロステーキかな」
注文をして、少し駄弁ってたら来た。
「わ~、美味しそう」
と、一口食べて言う。
「美味しい~正司も、食べてみてよ」
と、フォークに刺して正司の口元へ持っていく。
「おぉ、美味しいな」
「正司の方も、一口頂戴~」
「いや、自分のまだあるだろ」
「良いから~早く~」
正司は、フォークに刺して愛の口元に持っていく。
「正司の方も、美味しいね」
なんだろうこの胸の高鳴りは、よくわかんねぇけど、いつもより鼓動が早い気がする。
「はぁ~、次何するんだ?」
「じゃあ、ボウリング行こう正司」
ボウリング場で誠也と享と一と出会った。
「おう正司奇遇だな、デートかよそっちは」
「まあ、そうなるか」
「見せつけてくれるねぇ」
「一達は、何で此処に?」
「皆でナンパしてて、それで最後にボウリング的な感じで」
「誠也も、ナンパしてたのかぁ~」
「これだから、男子達は…」
「正司それは誤解です、僕は付き添いで来てただけですよ」
「嘘つきやかって、楽しんでたじゃねぇかよ誠也~」
「やっぱ、誠也もお年頃なんだな」
「まあ正司も来たんだから勝負しようぜ、今の所俺が一番だけどな」
「一、最初すごいドジ踏んでたけどね」
「ううっせぇな享」
「確かに、来たんだからやっていくか、正直負ける気がしないな」
「じゃあ負けたら、全員にジュースおごりな」
「尚更、負けらんねぇな」
「もう正司私の事忘れないでよね」
「すまんが愛ちょっと観ていてくれ、こいつは叩き潰されないと気がすまないらしい」
そして一回目は両者一歩も譲らずストライク、二回目三回目もストライクと続いていった。
「くそ~負けた~、何でそんな上手いんだよ、正司~」
「ゲームで負けるのは嫌だからな、約束通りジュースおごりな」
「何でだ俺はやっぱり上手く無かったのか…」
「いや、普通に上手かったぞ」
「まあ、ちょっとジュース買ってくるな」
「正司、手加減したでしょ」
「何で、そう思ったんだ?」
「だっていつもと違って繊細な動きだったから」
「お前よく分かったな、一には内緒にしていてくれよな」
まあそんな感じで、今日は気分良く終わった。