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オタクの改革  作者: 黒兎
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オタクは人を知らず知らずに傷付ける

あの日のことをまた夢の中で思い出すそれはかなり昔の話だ、今ではそれはもう忘れてしまいたいそんな事を雪のあの顔を見て思い出してしまった。


正司は元々4人の家族だった。


父親は古学者で、かなりのその世界では有名な人だったらしい。


母親は、あるファッションブランドの社長だ。


妹は幼い頃から、ピアノを習っていてコンクール等でも優秀な成績を持っていた。


何故か正司だけ大した特技もなく、色々と習ってはいたがどれも良い成績が一つもなかった。


別にそんなことは正司はどうでもよかっただが、誰かと比べられるということが何よりも嫌いだった。


家族はそれを知っているが学校という小さな子供達の為に作られた子供達の小さな社会では違った。


一回兄妹だと知られたら必ずと言って良いほど比べられ、いつもそんな比べられ出来損ないだと思われていたそれが学校での生活には邪魔でしかなかった。


正司はその時に、彼女と出会った。


その時まで、出来損ないとしか見られていなかった正司を励ましてくれた。


「皆最初から出来る人なんてほとんどいないんだから、そんなことを言われてくよくよしててもダメよ、何も言い返せなくなる前に、何か出来るようになれば良いのよ」そう声を掛けてくれたのが愛だった。


その言葉は落胆的で、でもその時ではそんなことを言ってくれると思わず自然と涙が溢れてきてしまった。


その時からは、正司は学校という物を少しだけ好きになったのかもしれない。


それから正司は必死に一つ一つを出来るようにして行き、中学の時に陸上で100mの種目とメドレーリレーに出て両方1位で100mでは大会新記録を更新をした。


その時にはもう彼等とは会っていたが、やはり愛という存在が無かったらこんなことは成し遂げることは出来なかったそれは良く分かっていた。


正司は雪の事を考えてみるがほとんどのことを知らなかった、雪は自分の事を話すような子では無いからというレベルではなく名前位しか知らない家族の事や好きな事など些細なことも出てこないのだ。


少し雪に電話を掛けてみただか出てくれなかった。


ラインで「近くのショッピングモールで待ってる」と送ってショッピングモールに行った。


数十分後雪が来たかなり急いで来てくれたようだ


「急に呼び出してすまんな」雪にちゃんと謝った。


「おにぃちゃんそれで何の用なの?」と首を傾げながら言う


「雪の事をもっと知りたくなっただけだよ」敢えて遊園地での事は触れることなく答えを返した。


「ならこれはデートって事で愛さんに送って良い?」とあざとく微笑みながら言う。


「好きにして良いぞ」まあ付き合ってる訳ではまだ無いから大丈夫だろう正司はそう思う。


「じゃあ雪の欲しい物も買ってくれるの?」と雪は聞く。


「おう良いぞ今日は俺が買ってやる」と雪に言う。


「やった~おにぃちゃんありがと♪」と雪は喜んでくれている正司の本心はこれで雪の事をもっと知ることが出来ると思っていた。


「じゃあおにぃちゃんまず服見に行こ~」と雪は楽しげに正司を引っ張って行きながら店に入って行った。


「これとこれどっちが良いかなぁ?おにぃちゃん」と雪は正司に聞く。


「俺的には左の方が似合うと思うぞ」とちゃんと答える。


「じゃあこっちにする~」とカゴに入れてまた服を探しに行った。


雪は服を数時間探して結局何十着をカゴに入れていた会計を済ませた。


「おにぃちゃん少しお腹空いたからクレープ食べたい」と雪は言う。


「分かったでっ雪はどれにするんだ?」正司は雪に聞く。


「雪はアイスチョコバナナが良い」と答えた。


「じゃあアイスチョコバナナとイチゴホイップを下さい」と注文した。


直ぐクレープが来て席が空いていたので座って食べていた。


「おにぃちゃんそのクレープ一口食べて良い?」と雪は正司が食べているクレープを欲しがった。


「おう一口だけだぞ」と言いながらまだ食べていない方を口元に持っていった。


「ほらっておいそこは俺が食ってた所だぞ」と折角口元に持っていったのに食べ掛けになっていた所にわざとかぶり付いた。


「えへへおにぃちゃんと間接キスしちゃった」と雪は嬉しそうに言った。


「そっそうだな」と正司は照れながら言う。


「も~もっと反応してよ~」と無茶を言って来た。


「でっこれからどうするんだ?」と雪に聞く。


「カラオケ行きたい~♪」と雪が言う。


と雪が言ったからとりあえずカラオケに行く。



カラオケに行ったが肝心な所の問題があったそれは…


正司は音痴であるだから出来るだけカラオケを避けていたのだが流石に歌わないなんてダメだろう。


「おにぃちゃん雪はもう曲入れたからおにぃちゃん次歌う曲入れといてね」と雪は俺に渡して来た。


数時間後なんとか音痴とバレない用な歌を選んでやり過ごした。


今日はかなり内容の濃い一日になった。

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