オタクの改革の始まり
正司は部屋が少しうるさくて目覚めた、そのうるさい物の正体は俺の名前を言ってた愛だった。
「僕の眠りを妨げるとは、いい度胸してるね」
正司は、そう言った。
「今日が学校って、わかってるの?」
正司はスマホの曜日を見た、そしたら月曜日だったのだ。
正司は、なにも言えなかった。
「まあ、早く朝食食べてよね」と愛はかなり呆れていた。
「さっきは悪かったな」と、正司は小さく謝った。
「えっ何て聞こえない、もう一回言って」と目をキラキラしてこっちを見ている、どう見てもこれは聞こえているだろうと思いながらもう一度言った。
「さっきは悪かったな、これでいいか?」正司は耳元でささやいた。
かなりビックリした様子だ、顔が真っ赤になっていた。
「どうした、聞こえやすく言っただけだぞ?」正司は言った。
「もう食べ終わったなら、学校へ行きますよ」愛は少し機嫌が悪くなった。
今日は、偶々陸上部の朝練がないから起こしに来てくれたらしい。
「すまないな、こんな俺を起こしに来てくれたんだろ?」正司はそう言った。
「良いのよ、正司のお母様から起こしてあげてって言われたから」愛は素っ気なく答えた。
「母さんそんなこと言ってたのか、断ってくれても良かったのに」正司は言った。
「別に気にしてないから学校に行くついでみたいなもんだから」と何故か楽しげにそう答えた。
「そうなのか、ありがとな」正司は笑顔でそう言った。
その言葉を聞いてなのか分からないが、愛の顔が少し赤くなっていた気がした。
そうこうしている内に、学校へ着いた。
正司達のクラスは1年8組だ教室に入ったら、数十分前だからもうほとんどの生徒はもう来ていた。
教室に入った途端に、友達が声を掛けてきた。
「二人ともおはよ~、朝からラブラブだね~」と、一人のチャラい男子が言った。
城ヶ根一15歳正司より身長が高く、かなりチャラい。
「一くんやめなよ~二人が怒ってるよ」と、かなり天然な子がそう言った。
特に愛は機嫌が悪くなっているのかもしれない、顔がまた赤くなっていた。
水野那奈15歳愛と同じ位の身長、おっとりした性格でドジな所も多い。
「皆二人が話に入れていないじゃないか、もっと二人のことを考えないと」と真面目なことを言っているのが
山崎誠也16歳正司と同じ位の身長、勉強が得意だが運動は全然出来ない。
「おにぃちゃんおはよ~愛さん陸上部で大変なら、私が朝起こしに行こうかな~♪」とそんなことを言っているのが
福原雪15歳愛よりかなり身長が低く、何故か正司だけをお兄ちゃんと呼ぶ。
「俺は、別に雪が来てもいいぞ」と正司は答えた。
「何言ってるのよ、雪ちゃんにそんなことして貰わなくても良いでしょ!」その言葉は自棄に攻撃的だった。
「青春してるねぇ、羨ましいよ」何て言い出したのが
神崎享16歳、バスケ部の次期エース身長一より高く性格も良い。
「お前にだけは、言われたくないな」正司はそう言った。
「何でだ?」享はそう言った。
「俺なんかより、数倍モテてるから」正司は答えた。
「まあそうだな」享は否定はしなかった。
「雪は、おにぃちゃんのためなら良いよ♪」雪が言った。
「いえ私が起こしに行くので大丈夫ですよ、お母様からも言われているのは私ですから」スゴくトゲがある言い方で愛は言った。
「でも陸上で行けない時なら、雪が行っても何も言えないよね♪」そう雪は言った。
二人共がそんな事を言ってたら、ホームルームのチャイムが鳴った。
まあ聞いていて退屈にならないような感じで、いつも通り授業が始まる。
そんな感じで、昼食の時間になった。
「でっ、まだ争ってんのかよ」と正司が言った。
「まず、あんたが悪いのよ!」愛は正司に向かって言った。
まだあんなことで争う何て、俺には分からないなと正司は思っていたが言わなかった。
「まあまあそこら辺で許してあげないかい?」と誠也は言った。
「俺の味方は、お前だけだよ」と嬉しそうに言った。
「いつから私は、敵になったの?」と愛が言った。
「雪も味方ですよ♪」雪がそう言ってまた現状が悪化していく。
こういう時にあの三人が居てくれればと思った、一と享は別の所で一緒に沢山の女子を囲んでいるらしい。
那奈は委員会で此処には居なかった。
これでは僕が悪いみたいになるじゃないか、それだけは嫌だ僕はそう思った。
「だって何か俺に向かって、当たりキツいから」と正司は愛へ言った。
「確かに愛さんおにぃちゃんへの、当たりキツかったです」雪が追撃をした。
「別に、そんなつもりじゃなかったのに」と愛は、少しだけしょぼくれた顔になった。
「これは正司が悪いですね、謝った方がいいですよ」と誠也が言った。
「えっ俺が悪いのか?」正司はそう言った。
「まあ何かすまんな、また買い物付き合ってやるから許してくれ」と正司はそう言った。
「本当に?」愛はそう聞いてきた。
「おう最後までちゃんと、付き合うよ」正司はそう言った。
「なら良いよ、私が陸上で行けない時に雪ちゃんに起こして貰うのは」愛の表情は明るくなった。
「やった~おにぃちゃんを起こしに行ってもいいのですね、お母様にも挨拶出来ます」雪も笑顔でそう言った。
正司には何故俺が起こして貰う前提なのか、更に何故俺を起こしに来るだけでなんで喜んでいるのか正司には分からなかった。
「よ~し昼休みは、小説あさりに図書室でも行くか」と正司は言った、でも図書室にある小説はもう何があるかまで覚えているほど通っているためそこまで行こうとも思ってはいなかった。
「おにぃちゃん私と一緒に遊ぼうよ」と雪はニコッとした顔で言った。
「それで、何して遊ぶんだ?」正司は聞いた。
「照れたら負けゲーム~♪」雪はそう言った。
「言っておくが、俺は照れる事なんてないと思うんだが」正司はそう言った。
「そんなの関係ないよ~♪」雪はどうしてもやりたいらしいやることないからやるけど
「分かった、俺はいつからでも良いぞ」正司はそう言った。
そしたら雪が耳元で囁いた。
「おにぃちゃん愛さんのこと好きでしょ」雪はそう言った。
正司の顔は、一瞬で顔が赤くなった。
「はーい、おにぃちゃんの負け~」雪は、そう言った。
「俺は、まだ照れてないぞ」正司は、顔を赤くなりながら言った。
「やっぱり、そうだったんだね♪」雪は、正司の話を聞かずにそう言った。
「なに話してるの?」愛が、戻って来た。
「いや特には、何も話はしていなかったぞ」正司は愛に言った。
「あのね~おにぃちゃんと照れたら負けゲームをやってたの♪」雪は愛に言った。
「でっ結果はどうなったの?」愛は言った。
「おにぃちゃんの負けで終わったよ♪」雪は言った。
「ふ~ん、そうなんだ」愛はそう言ったが、その言葉には少しトゲがある気がした。
「まあ、もう授業始まるしもういいだろ」正司は、何とかそれに触れずに回避をした。
そんな感じで終わった、今日から始まる改革とは正司が愛に告白することを目標とした話である。