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発達障害と受験勉強  作者: 小島 剛
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ある相談

 ツイッターをやっていたら突然、相互フォローしている方からメッセージが届く。内容は子育てに関するもので「うちの子が落ち着きがなくADHDらしいのだが、どうしたらそれでも京大に入れるでしょうか」というような内容だった。


 「ぬー」と思う。

 何しろ当方、うつ罹患中のニートである。ニートたけしである。ニートたけしのオール・ニート・ニッポン、バリバリである。そんな大人になってはいかん。その方のTLを見るといろいろ書いてあるが、どうも受験というかまだその子が小学校低学年なことを考えると「お受験」のことを考えているらしい。それを思うとお子さんのADHDもまだ軽度なのかなと思ったりする。


 重度になると運動会の時は光がまぶしすぎるのでサングラスが必須、それで周りから文句をつけられる。そもそも学校がうるさいと、音などの刺激地獄なのでいろいろ難儀するという。発達障害のあり方は実に様々なので、腕のいい専門医にアドバイスしてもらい、かつ学校や他の関係者の方々の理解がないと、通学自体が不可能だ。だが、日本に「個人を尊重する」などという殊勝な近代化の成果は全く無く、本当にミジンもなく、こういう子に限って逆に差別し、イジメの対象にしてやろうという手合いが多いのだから大変である。


 発達障害関係のことをいろいろ言われることがあるのだが、私は専門家ではないのでこれと言った返答はしない。なにかするとすれば、「わたしは~でした」以上のことは言わない。あるいは、DSM-5をその都度開けて、そこにこう書いてあります以上のことは言わない。ましてやADHDの子の子育てなどあまりに手にあまり、しかも私は自閉症スペクトラム症(アスペルガー症)なので、このケースについて本来なら何も言わない。


 しかしADHDうんぬん以前に、小学校低学年レベルからの受験に関して私はかなり危険視している。そもそも紙に正解を書いていき、その数を統計処理して人間を選別するということ自体が社会病理的なのであって、利便性以上にはるかに有害性が高いとみている。その理由を記し、くだんのメッセージの返答としたいのである。


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