お茶会への招待状1
公爵宅まで馬を飛ばすこと20分、無事に到着した2人は門前で襟を正す。
「準備はいい?アリシアちゃん」
「……うん、大丈夫」
「…じゃあ行くよ」
呼び鈴の美しい音が響いて中から侍女が現れる。
「お待ちしておりました。
セシル様、アリシア様。こちらへどうぞ」
侍女に案内されながら屋敷を歩いていると後から女性の声で呼び止められた。
「あら?お客様ですか?」
振り返るとそこには綺麗な笑を浮かべた女性がいた。
落ち着きのある茶色の髪をゆって高貴な雰囲気を纏う女性に、アリシアは目を奪われる。
「失礼しておりますシャーリー様」
「……セシル様、お久しぶりですわね」
美しいがどこか冷たく思える笑に見つめられアリシアは息を呑んだ。
自分は彼女になにかしただろうか、そう思うくらいにアリシアには彼女の笑に怒気が含まれているように思える。
「あなたは……確かアリシア様、でしたわよね?」
「はい、お久しぶりでございます、公爵夫人」
「まぁ、公爵夫人などと……。
私は母の代役ですので、そんなに固くならずシャーリーとお呼びください」
1度は断ったもののやはりシャーリーと呼ぶように言われアリシアは黙り込んだ。
夫人の言葉に抵抗を覚えるが、無視するわけにも行かずしばらくすると大人しく頷いた。
名前で呼ぶように言われるということは怒りを向けられていると思ったのはアリシアの気のせいだったのだろうか。
「邪魔してごめんなさいね。
お父様の所までご案内して差し上げて。
……私お話に同伴させていただいても大丈夫かしら」
「ええ、もちろんです。
シャーリー様」
セシルの言葉を聞くとシャーリーはアリシアの後について歩き始めた。
しばらくして公爵の執務室までたどり着くと侍女が部屋の外から呼びかける。
「セシル様とアリシア様がいらっしゃいました」
「通せ」
微かに聞き覚えのある威厳ある男性の声にアリシアは緊張して自然と背筋を伸ばす。
「失礼します」
「失礼致します」
セシルとアリシア、それにシャーリーが部屋に入ると公爵は侍女を下げさせた。
「本日は女王陛下の命により……
「やぁっだぁ!
そんな硬っ苦しい挨拶なんてしないでよ、セシル君!僕とセシル君の仲でしょう? あらやだ、アリシアさんってば軍服?
かぁわいいいい……よく似合ってるわね!私服もゆるい感じがして好きだけど、兵士の制服を着ているアリシアも凛々しくていいわぁ…
あ!もちろんセシル君も似合っているわよ?やっぱり男前が着ると軍服は萌えるわよねぇ。スタイルもいいし羨ましいわ……そのいかにも優男な感じと軍服の冷血感がマッチしていつものセシル君とは違う魅力を引き出しているわね……!
僕こんな軍人さんなら捕まっても……
「お父様、少しおだまり」
期日の関係ですこし短くなりました。
見てくださりありがとうございます。




