熱帯夜
はぁはぁはぁ!
なんなの?あいつら!わけわかんない!!
いまにも、あいつらの殺気に押しつぶされそうになる。
私が何をしたってゆうの!?
私の言葉なんて聞く耳もたないんだわ。
ただでさえ、蒸し暑い夜だっていうのに、生きた心地がしない。
なんでこんなことになってしまったんだろう、、。
なんで私が、こんな目に遭わなきゃいけないの?
私はあんなやつらにやられるの??
いやだ!いやいや!絶対にいや!!
こんなことなら、シュウジにちゃんと私の気持ち伝えておけばよかった。
こんなとこで死んでたまるか!
絶対生きて帰ってやる!
どうすればいい?
よくかんがえるのよ!
おちついてよくかんがえるの!
どうすれば無事帰れる?
・・・まずは出口を探そう、
そうだ、やつらが私を見失っているいまがチャンス!
落ち着いて、大丈夫、
落ち着いて行動すれば絶対うまくいくはずよ!
よし!
私は、やつらの目を盗みながら必死で出口を探した。
どこ?
出口は?
いったいどこなの?
みつからない、、いや、そんなはずはないわ
どこかに出口はかならずあるはずよ!
突然あたりが真っ暗になった。
あいつらが電気を消したんだ。
どうして?
あきらめたのかしら?
私は助かったの?
いや、そうとは限らない。
それに、こんなとこに閉じ込められたままではどのみち助からない。
なんとかしなければ!
おちついてあせらず、ゆっくりと出口を探そう。
幸い,体はまだ自由に動く。
何分、何時間たっただろうか。
時間の感覚がなくなるぐらい疲れた。
どのぐらい探し回ったであろう、体がだるくなってきた。
そういえばさっきから何か煙たい。
煙?
まさか、睡眠ガス!?毒ガス!?
このダルさもガスをすってしまったから??
あいつら、私を探すのをあきらめたのではなく、じわじわ毒ガスでいぶりだす気?
どこまで私を追い詰めれば気が済むのよ!
体がだんだんと重くなってきた、。
私はここまで?
ここでやられてしまうの?
あんなやつらに!
たとえ、ここでやられるとしても、最後まであがいてやる!
あきらめてたまるか!
私にはまだまだやりたいことが沢山あるのよ!
最後の最後まで、もがいてもがいて、もがきまくってやる!
すると、突然部屋が明るくなった。
!!気づかれた??
・・・まあ、いい。
どの道、ガスを吸ったこの体では逃げ切れはしないだろう。
こうなったら、あいつらに一矢報いてやる!
私は、やつらに気づかれないように、背後から近づき、やつらに体当たりをした。
そして、思いっきり噛み付いた。
鉄の味が私の口の中いっぱいにひろがっていった。
私はやつらに一泡吹かせてやった。
【バチン!!】
やられた。
ついに私はやつらにやられてしまった。
最後にもう一度、シュウジに会いたかった・・。。
シュ・・シュ・・ウ・ジ・・・。
「やっと、殺したよ。」
「ったく、窓なんかあけて寝てるからよ。」
「あ、くそ!刺された!あ〜、かゆい」
夜に静寂が戻った。
熱帯夜はまだまだ続くそうだ・・。