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ゲーム風異世界でハンターライフ  作者: クドウ
兼業ハンター生活一年目
58/110

王都の夏休み②

 



 翌日は休みにしてサオンと買い出しに出た。

 もちろんオネエにこっそり防具を修繕してもらうためだ。別に悪いことをしたわけじゃないけど、何かこう……うん。

 投擲ナイフや武器の手入れを頼み、パフェを食べるためにお店に向かった。サオンに何を食べたいかと聞くと大体パフェと返って来る。夕飯がパフェは嫌だけど昼ならいい。軽食もあるし。


「サオン、武器を斧に変えてみない?」

「斧、ですか……? 使ったことありませんよ?」

「大丈夫大丈夫。どうせあとで武器屋行くし、その時ちょっと見てみない?」


 メイド服に双斧。素晴らしいヴィジュアルじゃないか。くふふ。

 パフェとサンドイッチを平らげて消耗品の補充を済ませる。虫除け大事。


「斧……難しそうです」

「投げてもいい型の斧にすれば大丈夫。軽いのがいいかなぁ、二本だし」

「投げるの前提……」


 あ、落ち込んだ。

 でもサオン未だに投擲用じゃない短剣投げるし。むしろ投擲がメイン武器だし。


「短剣より斧投げた方がかっこいいし」


 オネエの薙刀はそのままでいいけど、スケッチの杖はもっといいのが欲しいな。筋力補正とかいいよね。敏捷補正も欲しい。魔法系の補正もあるんだっけ。そういう補正の掛かった武器は高いっていうけど、実際どんなもんかな?

 ずらりと並ぶ杖の値段を思わず凝視する。


「これは高い」

「スケッチさんの杖ですか? 杖って高いんですねぇ」


 手が届かない値段ってわけじゃないけど、これは悩む。


「全補正ってのが贅沢すぎか。何かに絞って考えよ」

「そうですね。明日迷宮の後に寄りますか?」

「そうねぇ。明日本人連れて来てからにしようか」


 今はサオンの斧選びが優先だ。

 サオンが一つずつ手に取って、真剣に悩んでいる。二本持つわけだから重いものは難しいしね。


「双斧って左右一緒の種類持つのでしょうか」

「セットで売ってるのもあるみたいだけど、別々のでもいいんじゃない? サオンが使い易いのが一番」

「ん~……」


 出来ればかっこいいのがいいな。このとげとげしたやつとか、青光りしてるやつとか。黒もかっこいいかも。あ、でもメイド服に合わせるなら黒じゃない方が映えるんじゃない?


「セリカ様?」

「あ、決まった?」


 お、とげとげセットに決まったようだ。

 ケモミミメイドのとげとげ双斧装備。何かマニアックだな。


「慣らしでちょっと草原行こうか。私もハンマーちょっと振っておきたいし」

「そうですね。明日いきなり迷宮で使うのは、ちょっと怖いです」


 さー一運動するかぁ!


 

 


 防具の修繕が終わった、翌日。

 オネエは引き続き作業のため、三人で迷宮に潜る。

 ちなみに今日から私の武器はハンマーだ。サオンも双斧。新武器の迷宮デビューだ。人数も少ないのに新武器だということでスケッチが若干不安そうな顔をしてるけど、ハンマーでも君より強いから。サオンも君より強いから。心配要らんわ。

 それよりもちょっと慣らしただけの新武器なのに、明らかにスケッチより強いってとこの方が問題じゃないだろうか。うん、もうちょっと頑張ろうか。

 早急にスケッチを鍛えたいので、予定通り前衛に突っ込もう。


「杖術、隠身、気配察知、ダッシュ、ステップ、ジャンプを重点的に鍛えたいんだよね」

「魔法は?」

「魔法は学園でも出来るし、スケッチにはソロ試験に受かってもらわないといけないから。暇があったらぴょんぴょんして走って」


 スケッチの敏捷性を上げるには、ダッシュやステップを上げるしかない気がする。無くてもいいかなと思ってたけど、十五階に行ってみてわかった。スケッチにはないと無理だ。100くらいいけば、運動神経が底上げされると思う。努力で運動神経が良くなるっていいね。昔、運動出来ない友達が体育祭の日に、知ってる? 努力してもどうしようもないことってあるんだよ? と涙目で愚痴っていた。過去に戻って軽業スキルをプレゼントしたいくらいだ。

 

 さてと。久々なのでまずは十階にしよう。

 敢えてこちらから攻撃はせずに、初手は譲る。スケッチが杖で受けるか避けるかして、そのあと殴る。極力手は出さず、複数出た時はサオンが投擲で数を減らす。私は後ろと回復を担当。

 スケッチ以外が成長しない気がする……。でもまぁスケッチが成長しないとパーティランクも上げられないからね。

 

 今回の迷宮でレベルが3に揃った。これで全員ランクFだ。パーティランクもFに申請出来る。

 次はEランクになるのだが、これには昇進試験がある。北方旅行の間に熟した依頼が少し加算されているので、依頼自体はあといくつか受ければ大丈夫そうだ。

 だがレベルと試験が問題となる。

 試験……。

 ダーヴィトお兄様に手紙で内容聞いておこう……。

 ギルドの申請は全員揃っている時にしよう。へろへろになったスケッチを引き摺って武具店に寄った。 


「ということで、スケッチの杖を買い換えよう」


 私と違って長く使いそうだし、打撃によし魔法によしな杖が欲しい。そして古い方は私がもらって、ハンマーが200超えたら次は杖術を上げようかな。

 毎度のことだけど報酬前貸しの形で杖を購入。打撃重視で選んだ。魔法は補正なしでも問題ないしね。


「これで明日もガンガン行けるね!」


 新しい杖に喜んでいたスケッチの笑顔が引き攣った。ぎこちない様子で私の顔に視線を移す。


「回復は任せて!」


 私の言葉にスケッチが笑い出す。スケッチが壊れた!?


「あんまり遊ぶとかわいそうですよ」


 サオンのその言葉の方がかわいそうじゃないだろうか。ともかくスケッチを家まで送って帰ろう。





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