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67. ◇マッキーが先にプロポーズしていた

67. ◇マッキーが先にプロポーズしていた


 もう遠い昔、まだ私たちが夫婦だった頃によく通った店で

話を聞くことになった。



「あれから13年も経ってるなんて、なんか君を実際目の前に

すると、信じられないっていうか。

 でも真樹夫を見てたら

紛れもなく時は過ぎてたんだなって思うけど」



「そうね、振り返ってみれば時の経つのは早いものね」



「もう噂で知ってると思うけど、俺もう景子とはとっくの昔に別れてるんだ」



「あんなに好きで一緒になったのに……何が原因だったの?

 また他に好きな人(女性)でもできた?

 それとも彼女のほうが? 」



「俺さ、彼女に騙されてたんだ。

 元々不妊だったのに、俺にそのことずっと長い間秘密にしてた」



「でもあなた、子供なんて好きじゃなかったんだから、そこ

問題にならないんじゃないの? 」



「……。

 自分でも分からないんだけど年を重ねていくうちに

気付いたら子供が欲しくなってた」



「そんなことってあるのね。

 へぇ~、ならそれはきつかったかも」



返事をしながら、早く家に帰りたいなぁ~って思った。



 私はもう子供を産む気もないし、年齢的にも無理だし……

今から子供産んでくれそうな女性を見つけたらいいだけなんだしね。


 私には関係ないよねぇ~なんて考えていたら……。



「虫のいい話だとは思うけど、真樹夫と3人、俺たちやり直せないかな? 」



 うんっ、今あなたおっしゃいましたね、無理無理……

虫が良すぎますってばぁ。



「え~と、何て言ったらいいのか……。

 私再婚してるの」



「えっ?

 だって君旧姓のままだっただろ? 確か……」



「まぁ、仕事の場ではね。

 だけど私も真樹夫も今の性は三浦なの。

 三浦くんとの間に女の子もひとりいるしね」



「もしかして、あの三浦?

 先日女の子連れてたけど、あの子? 」



「えぇ、そう。

 あのふたりが私たちの新しい家族」



「いつから? 

 いつから三浦とそんな仲に? 」


67-2.



「いつからかなぁ~。

 もう忘れた。

 気がつくといつの間にかいつも私と真樹夫の側にいてくれたから。

 面白いこと教えようか? 

 実はね、真樹夫が最初に三浦くんにプロポーズしてたのよ。

 笑えるでしょ? 」



「……。

 なんだ、それじゃぁ、茶番じゃないか。

 真樹夫はどんな気持ちで俺に会ったんだ」



「真樹夫が小さくて本当に父親っていうものに焦がれてた時に

一度も会いに来ず、一度も声をかけてやることもなかった

あなたに、一生真樹夫の気持ちなんて分かるはずないでしょ。


 真樹夫にそんな言葉を投げつける資格あなたにはないっ(怒:)



 ついでに、わたしに復縁迫る権利もないと思うけど?


 あなたの子を産んでくれる若くて綺麗な子と結婚すればいいだけ、簡単よ。

 これは私からの最後のアドバイス。


 乗り換えはお手のものなんだから、悩む必要なし。

 これからも人生生ヌルぅ~く生きてけばいいんじゃない?


 あんまり真剣になるのはあなたらしくないからね。

 これは嫌味じゃなくて心からの言葉。

 じゃあ、私これで失礼するわね」



 返す言葉もないほど、亜矢子から的確であろうアドバイスでこの身を

切り刻まれ、茫然自失のまま俺は帰って行く彼女を目で見送るしか

術がなかった。



 バツ2で子供有りだけど、そんな女性が見付かるのか?

 結婚相談所にでも入会してみるか。



 アホみたいだが、そんなくだらんことでも考えてないと

膝元から崩れ落ちて泣いてしまいそうだった。





――――― お ―――― し ―――― ま ―――― い ――――――




【お詫び】2026.1.15


たくさん数字を出していたため、あちこちで整合性のとれない数字(年数)を

書いておりました。(^-^; 申し訳ありません。


この度も最後までお付き合いいただきありがとうございました。


引き続き、新作『愛をください』も宜しくお願い致します。





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