表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
65/67

65 ◇退場~

65 ◇退場~



「冬馬くん、こんなときに何も意地悪発動しなくてもいいんじゃない? 」



「面白ぉ~い。

 いつもラブラブなのにどうしちゃったの?

 面白いけど」


 彩乃はどこまでも無邪気だった。




 3人があれこれあれこれ、ごそごそ、ごちゃごちゃしている内に

会話の途切れた気まずさを払拭するように六田英が何気に

三浦たちのいる席のほうに振り返り視線を送った。




 すでに亜矢子の出現を見ていた真樹夫は、

あちゃぁ~としか反応のしようがなかった。



 え~と、この先の展開は考えるだけでもやばい気がした。


 やばいと考えたのは自分だけじゃないはず、亜矢子の逃げ出そう

としている姿を見てそう確信した。



 亜矢子は元夫の英の視線を感じて、観念した。


 英のほうへ歩いて行き、ちゃんと再会の挨拶をし大人の対応をした。



「やぁ、元気そうだね」


「えぇ、あなたも。

 真樹夫大きくなったでしょ? 」



「あぁ、すっかり大人になって驚いてるよ。

 それと君までここに来てくれて。

 まさか来てもらえるなんて思ってなかったからね」 



「はは……まぁ、その……なんていうか」ゴニョゴニョ



 結局母は『少し様子見に来ただけなので私は先に失礼します』と

告げて、そそくさと俺たちをその場に残したまま鮮やかに?

退場した。



それ(亜矢子の退場)を義父さんが彩乃お勧めのグラタンを頬張りながら

恨めしげに見送ってた。



 次に退場したのは、会話が進まなくなった俺と実父親だった。



 俺は義父さんたちの席に付くことも憚られ、実父親と一緒に店を

出て、店の前で別れた。




 実父親は、また俺と会う気満々で帰って行ったのだが……

多分もう会うことはないだろう、そんな予感がした。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ