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27. ◇保険は加入していません

27. ◇保険は加入していません



 そして、この一連のやりとりがあったことで、知りたくもない

今の啓吾の置かれている状況を知ってしまった。



 手術はひとまず成功したけれど、これから長期間のリハビリが必要で、

歩けるまでに回復したとしても普通の人のような歩数は無理で座ったり

できる環境が整っていなければ、仕事復帰は難しいとのことだった。


 貴理さん自身はこのまま籍を入れてこの先も啓吾を支えていきたいと

言ってたけれど、貴理さんの両親に猛反対されて、啓吾との結婚は白紙に

なったのだとか。


 啓吾のお母さんは泣いていた。


 啓吾の母親は、息子が堅実な私との結婚生活を終わらせたことを、

酷く悔やんでいた。



 実際啓吾から離婚を突きつけられた時、息子の意志に

任せるっていう態度だった。


 だから、悔やんでるって今頃言われてもねぇ~。

 はぁ~ダワ。


 籍の入ってる私だったら、離れていかなかっただろうに、ってとこかな。




 貴理さんが、しばらくは啓吾の様子見をしたり細々と世話をしてくれる

だろうとは思うけれども……。



 だけど、結婚を止めたぐらいだから長丁場で彼女を頼れないだろうし、

自分は年老いていて―――― 

怪我をして動けない息子の看護はとてもじゃないけど大変で、よけい

私がいてくれたらって思うのでしょうけどね。



 あ~ぁ、貰い事故? で大変なことになってたんだね、啓吾。


 

❀紀ちゃんには感謝しかない。

 私は、紀ちゃんから啓吾を恨む暇もなく今の素敵な夫を

紹介してくれたんだもの。


 おかげで、彼のことを恨んだり呪ったりすることなく済んで、

本当に良かったって思ってる。 



 それに、啓吾の不幸を願っていての中でこんな結末知ったら

とてもじゃないけど、自分の今の幸せを心から享受できなかったと

思うから。


 




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