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20

20.


 紀ちゃんの『あたしが絶対あんたを幸せにするよ』

の力強い言葉はとってもうれしかった……。


 だけど……なんで?

 どうしてそこまで私のことを?

 これって友達の範疇を越えてるような気がした。



 どう考えてもここまでの気持ちって、例えば

最愛の人か肉親に対するものでないと……って

思うんだけど。


 それかただの勢いにまかせた思い半分の言葉? だったりするのかも

しれないけれど……全身全霊の言葉でなくてもいいじゃないの

こう言ってくれるだけで有難いことだもの、と思いつつも。



 ここで紀子の本心を暴くようなことはしたくなかったけれど、聞いてみたい

衝動には勝てなかった。あたしバカぁ~!



「ねぇ、紀ちゃん気を悪くしないで聞いてほしいんだけど」



「なに? 

 何となく香織の聞きたいこと分かるかもだけど」


  そっか、長い付き合いだから私の様子でなんとなく紀ちゃん気がついた?

  えいっ、ままよ……聞いてしまおう。



「紀ちゃん私の肉親でもないのに、どうしてそこまで肩入れしてくれるの? 」



「いやだぁ~、今頃何言ってんの。

 怒るよ、私は香織のお姉ちゃんだよ」



20-2


「はぁ~~、いつからよ」


「あっ、言い方間違えた。

 私は香織のおねいちゃんのつもりだよ」



「それなら、理解できます。

 でも、なんで?

 そんなに私のことがずっと好きなの? 」



「好き好きっ、死ぬほど好きっ」




「ぷぎゃぁ――――っ、憤死しそう。

 説明 Please! 」




「ふふふっ、私のこの気持ちは一生香織に話すことはないと思ってたのにね。

香織にこんな形で問い詰められる日が来ようとは。

 ほんと人生はどこでどうなるか……啓吾のこともしかり、分かんないものね」



「何かすごい前振りなのね。

 居住まいを正して聞かないといけないような」



「あのね、香織と香織のお母さんは私の命の恩人なの。

 香織は子供だったから気が付いてなかったと思うけど

 おばさんは気が付いてた上で私によくしてくれてたんだ。



 私は所謂(いわゆる)放置子だったの。


 父が亡くなって母子家庭だった私は母親からある意味

ネグレクトされてたんだよね。


 私の母親は所謂男がいないと生きていけない女っていうの?


 いつも男を家に引き込んでた。


 働かないで昼間からお酒飲んでブラブラしてるような男ね。

 よくまぁそれだけダメンズばかり選ぶよねっていうくらいね」





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