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1 ◇だいじょうぶ

2020年9月頃  掲載していた作品で再掲載となります。


 1 ◇だいじょうぶ



 なんだかなぁ~ はぁ~ ふぅ~

 今思いっ切り涙目の私がいる。


 数日前、自らは何も言ってこない夫に、私のほうから

引導を渡そうとしたのだが、夫は離婚に応じなかった。


 しかも、相手の女性と別れる、とも言わず。


 そして数日後、夫の方からやはり離婚してほしいと言ってきた。


 やられた。


 ちっ、(すぐる)には私の方からちゃんと引導を渡して別れたかったのに。



 最後の最後がこれで、私的にここがかなり地団太踏むほど悔しかった。



 馬鹿野郎ぉ~ 



 不倫された挙句に、オメェから離婚突きつけられるいわれなどないわぁ~と、

面と向かって言うほど女を捨てきれずにいたので、ストレス半端ない。



 私が離婚に難色を示さないとわかっている(すぐる)は、悪びれるでなし、

臆面もなく前回とは真逆になる離婚の提案をしてきた。


-



  私は一旦親しくなった相手からこんな情のない態度を取られたのは

ほぼ初めてのことで、かなり気持ち的にズシンときた。


 上手く平常心を装えていただろうか。



 1度心を預けた相手から、もういらないや……と切り捨てられる時の気持ちが

こんなにも胸に刺さり、じくじくと痛いなんて。



 荒らぶれそうになる精神状態をなんとか踏みとどませるために、私は努めて

明るく"Oh,My God!"と胸の内で呟き、自分の心を傷つけないよう励ました。



大丈夫よ、だいじょうぶ。

これくらい……あやこ、ドンマイ!





 人の話では――――



例えば学生時代身近な同級生が恋人に浮気されて別れることになって、

悔しくて夜も眠れないとかいう話を聞いたことあったけれど、

今思うと思いっきり人事で聞いてたなぁ~と思う。


 当時の彼女のつらさが身に沁みるぅ~わいなっと。グスン



 今の私なら親身になって心からの慰めの言葉を、かけてあげられそうに思える。


 確か田沢さんだったかな? 

 別のグループの子だったから今じゃ、名前もうっすらとしか思い出せない。




 経験するって……やっぱり最強!



 だけど、こんな経験はできることならしたくなかったぁ。

 はぁ~。ひぃ~。




 はぁひぃ……過去の記憶に捉われている、と昔聞いた悲しい話が

記憶の彼方からやってきてしまった。


 やだなぁん。



挿絵(By みてみん)

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