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言語化
「……この本の主人公は言葉に出来ない想いを……言語化できるものだけではなく……」
テレビの対談番組でそんな言葉が聞こえてきた。どうやら本の紹介番組らしい。中々繊細な物語のようだ。こういう物語は合う場合と合わない場合があるがこの本はどうだろう?
どうやらこの物語は言葉に出来ない想いを軸にした物語らしい。言語化、か。言語化というのは僕にとって結構重要なトピックではあった。端的に言えば気に食わないのを納得せずに腐った論理を使ってでも負けを認めなかった人生だから。だから、『言語化とは精神の一部を社会に一般化したものにすぎない』というテーマは、当たり前だなという感想しかおきない。
しかし、僕は言語化という概念に対して失望していない。言語とは一般化だ。そして、精度を高める思考法でもある。他人と共有しなくても内部で言語化を行えばそれだけパフォーマンスが上がる。個人としての性能向上を備えているのが言語だ。
さらに、優れた言語は概念をそのまま翻訳化する。全部はともかく優れた翻訳は大部分を翻訳できるという思いがあるから言語に対する嫌悪感は少ない。




