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右腕損壊


「なんで、右腕が使えなくなったのに平気なの」


「別に大したことがないと強がっているだけだよ」


「……本当?」


「本当だよ。それとも心の中では『腕が潰れてもどうでもいい』と思っていて欲しい?」


 彼のその皮肉な笑顔はどちらかが分からなかった。彼には私が理解できないような虚無があるような気がする。彼は私達が大事にするものを本当に大事にしているのだろうか。


「愛着があるからできないことは多いよね。愛着があれば、原因である君に対して怒鳴り、叫び、悪意を向けるのは普通になるかな。もちろん、僕は愛着があるけど、強がっているだけなのだけれども」


 彼が見ているものはわからない。でも、彼が私を助けて、そのための代償を払ったのは確かだ。だから、人生をかけて償わなければいけない。もしかしたら、後で彼に代償を重さを実感させることが私がすべきことかもしれない。そのときに初めて私は……私が彼に与えてしまった罪を償う事が出来るのかもしれない。

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