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神と超越者 2
超越者にとっての幸運は続く。なぜならその後も神の干渉が続いたからだ。
本来想定された神の調整では異なる世界同士は分離されるはずだった。しかし、接触されたまま神の干渉は続く。
なぜ、超越者はそのように予測していたのか? それは難易度に由来した。2つの世界を分離させ破壊を最小限にするのは神にとっては簡単だ。しかし、混ざった状態で世界を運営し続けるのはそれとは比べものにもならない程難しい。例えるならば素粒子の上に素粒子を乗せるような事とも言い換えられるだろう。
しかし、神の思惑は謎に包まれたまま干渉は続く。そうして、惑星の表面上は超越者にとってこれ以上ない興味の地となった。
それから1万年。魔生命体は物理に馴染み。物理生命体は魔に染まった。惑星の支配者は移り変わったが、現在平衡状態を保っている。




