きれいな顔の彼女
待ち合わせ場所で待っていたら彼女が小走りでやってきた。彼女は白いワンピースを着ていて黒髪で━━━きれい? 綺麗な彼女だ。僕がこんな綺麗な彼女が出来るなんて思っても見なかった。
半年前落とし物を届けた時、お礼ということで食事をしてから縁が始まった。それからデートも何度か行い、今は本気で彼女と結婚したいと思っている。今日はデートで遊園地に行く予定だ。彼女が楽しいと思えるようなデートにしよう。
「待ってないよ、いま来た所」
「今日もきれいだね」
「今から行くところはとても評判がいいらしいよ」
そんな会話をして遊園地についた。派手なアトラクションが見える。とても面白そうだ。ネットで評判良かったからここをデートに連れてきたけどこれなら彼女も楽しめそうで良かった。
遊園地を彼女と回った。彼女は喜んでいたみたいで良かった。最後に観覧車に乗る。二人きりだ。
彼女は俯いている。どうしたんだろう。
「綺麗かって、綺麗だよ。どうしたの」
彼女は俯いている。
「大丈夫?」
近づいて声をかける……あれ、彼女の名前ってなんだったかな。やばいど忘れした。ええと会話を思い出せば大丈夫なはず……えっと彼女とどんな会話したっけ、いやいや彼女とは色々話したよ……ね?
彼女は俯いている。見ているとふと疑問に思った。彼女ってどんな顔をしていたっけ……今日待ち合わせしたときの事を思い出す、白いワンピースで黒髪で…きれい、そうきれいな顔していたはずだ。こう輪郭が綺麗で……目が二つで? 唇が一つで? 鼻があっ、て? え、えーっと? …………彼女がゆっくりと顔をあげる。
麗麗麗麗麗麗麗麗麗麗
麗 麗麗 麗
麗麗麗麗麗麗麗麗麗麗
麗麗麗麗麗麗麗麗麗麗
麗 麗麗麗麗麗麗 麗
麗麗 麗麗麗麗 麗麗
麗麗麗 麗麗麗
麗麗麗麗麗麗麗麗麗麗
昨夜未明、観覧車から飛び降り事件が起きました。一人で入っていたようであり警察は自殺とみて捜査を進めているようです。




