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自動運転を今導入したら?


「もし、自動運転を導入したら、事故は減るだろうか?」


「減らない気もしますね」


「俺は減る気がする。問題は信用だ。人間で毎年100人死ぬよりも、機械で50人死ぬほうが嫌だという気持ちによって導入されない」


「それは、そうかもしれませんね。それに対して怒っていると?」


「いや? そんなことはない。むしろ信用こそが本質だから、ちゃんと利害計算ができていると思っている」


「信用こそが本質?」


「実際の結果よりも、誰にどこまでを任せるか、それが足る相手かというのが大事じゃないか? たとえそれが、結果をもたらす能力を持っていたとしても、誰とも知らない人よりも知っている人を選びたくなる。そういうものだろう」


「僕はそういうのは嫌ですね。知っている人よりも結果をもたらす能力を持つことが大事だと思います」


「成功している時はな。だが、優秀な存在だろうが失敗するぞ。その時に信用していなかった奴だと、自分が悪いと認められないだろう」


「認める?」


「信用していないのに優秀だからと無理やり決められた奴が失敗したら、それがたとえこっちの協力不足で起こったことだとしても認められない。だが、こっちが選んで決めたやつが失敗したならこっちの責任だと思わざる終えないだろう?」


「現実そんなんじゃないですよ。自分で選ぼうが失敗したらそいつの責任にします」


「それでも、失敗を認めやすくする方法を取るべきだ。失敗を認めるシステムこそが最も重要なシステムだからな」


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