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特別なら変でも
私達は公園のベンチで座って特別な話をしている。
「変わっているね」
「変わっていないと思いますが、変わっていてもいいですよ。特別であるなら」
冷静に話していたのに、その瞬間心臓の鼓動がはっきり聞こえた……やだなぁ、もう。私はそういうキャラじゃないのに。
「私のこと本当に好きなんだ」
「ええ、好きです。どういう意味でも」
「そっか……ありがとう」
「どういたしまして」
私は手で顔を隠しているのに彼は冷静なままだ。恥ずかしいしむかつく。
……赤く染まった顔が見られないように顔を上げる。そこには眩しくて綺麗な青空が広がっていた。




