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内政干渉
「内政干渉はよろしくない。ならば、生贄にされる人の権利は?」
「内戦干渉の否定は国際基準としても是とされる。しかし、現実強い国は干渉している。ならば、内政干渉の否定は倫理や道徳の追求ではなく、その傲慢を少しでも抑えるためのものだろう」
「…………」
「そういうものはいくらかある、倫理的、道徳的に考えるとそれが正しいのか疑問に覚えるものも、さらなる道徳的劣悪から守るために存在したりする」
「……しかし、その妥協によって安定してしまい、さらなる上に行かなくなってしまう。そういうこともあるだろう」
「その、上や下という恣意的で傲慢だから、人の合意の結果として第三者がこうなればいいのにという観点から少し遅いスピードで進歩するんだろ」




