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1の世界、2の世界


「『1の世界』と『2の世界』が入り混じっている」


「……なにそれ?」


「『2の世界』つまりは現実世界のことだが」


「現実世界の事をわざわざ『2の世界』と呼ぶの? というか『2の世界』が現実世界なら『1の世界』は物語の世界という事? つまり、メタフィクションの話?」


「君は物事を理解するのが早いな!? でも、それだけではない。この『1の世界』は現実世界で表現される」


「演劇という事?」


「いや、いきなり街中を歩いていたら『勇者様、久しぶりです!』と声を掛けられる」


「はっ?」


「つまり、『いきなり現実世界に帰還した勇者の役』が君に割り当てられるのだ」


「いたずらですかと否定するだけなんじゃない?」


「何を言っているんですかと言われるだけだ」


「……実際に魔法が使えるの?」


「何を言っているんだ? 出来るわけがないだろう」


「……周りの人に言えば」


「周りの人に聞いてもそこには誰も居ないと答えるだけ。そこに霊なんていないでしょに似ている」


「……これ何の話」


「これからの創作は現実と物語の世界が複雑に交差するという事だ」


「…………」




「実際にそれらはドッキリ、サプライズ、テレビの番組に過ぎないが……実際に重要なのは、現実を『2の世界』と定義することで世界を多重解釈出来るようになることだろう。『1の世界』はファンタジーだが同時に同じ世界に存在する異世界でもある。逆に『2の世界』も物語的に解釈する事で相関図を作ることが出来る。現実世界を『2の世界』と上位世界、だが歩いて行ける距離に裏付ける事で物語に対する距離が縮まる」


「意味が分からないんだけど」


「これからの創作の形の一部だ。現時点でも投票数が物語に影響する程度は序の口だ。物語のキャラがXに干渉することから始まり、現実でのバラエティが1の世界の伏線に関わる事すら行われる!」


「物語のために一つの番組が準備されたという事!?」


「そういうことだ。このように、これからの物語には現実社会との距離を更に縮めた物が存在する。つまり、物語のために掛けられるコストがもっともっと増加するという事だ。認識の壁が崩れた。これからはもっと加速するぞ」


「1の世界と2の世界の複雑な交差が新たな体験をもたらす……少しワクワクするね」


「だろう!」


「イマイチ『1の世界』『2の世界』という言葉を使う理由は分からないけど……その現実によって変化する物語ってのは楽しそう。今あるやつを教えてよ」


「ぜひとも! 知っている限り教えるよ」


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