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疲れの自覚?
「たっぷり寝たら疲れたというのは逆に、疲れを自覚出来るレベルまで回復したからかもしれない」
「そうなんですか? ただ、寝すぎただけに思いますけど」
「……そうか」
「多分そうですよ」
「……まあ、そうだな。俺そんなに動いてないしな」
「働き過ぎか寝過ぎかなんて普段の行動とかで判断するものですよ……先輩は、ねえ?」
「ぐっ。実は働きすぎてるアピールしても意味なかったか」
「無駄ですよ……それにしても先輩っていつもぼんやりしてますよね。なんでですか?」
「なんでって言われてもなんでだろうな? 昔からそういう質なんだ」
「……まあ、先輩と一緒にいると落ち着いてていいですけどね」
「……? なんか言ったか」
「なんでもないです! 先輩、もう少し働いてください」
「はいはい」




