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暴虐な神


「……面倒くさいな~」


 あまりの退屈さについ本音が溢れてしまった。私の仕事は神が『自身の代わりに扱うように』と言われた石を管理する事だ。神が与えた石に神秘性は何もなく、そこら辺に転がっている石と見分けがつかない。


「こんな物のために常に人が貼りつくなんて無駄だよね~」


 そんな事を呟きながら、換気のために移動させていると、台車を間違って柱にぶつけてしまい、石を落としてしまった。まずっ! と思った瞬間声がする。


「おいおい、神を落とすとは勇気があるな」


「ヒッ!」


「まあ、分かるがな、石をずっと守るだけでは退屈だろう。だが、それで給料をもらっているわけだし、やらなければいけないだろう」


「あ、貴方様はもしかして」


「ああ、お前が思っている通りだ」


「ず、ずっと意識が会ったのですか?」


「いや、これは通信機のようなものだ。ここにはいない。とはいえ、神の発信機を粗末に使うのはいけないな」


「お、お許しください」


「ふむ、まあ、語れ」


「な、なにを語れと……?」


「お前の人生だ。普通ならこのまま殺すがきまぐれだ……ああ、いや、一応やっとくか」


 腕が消えた。その後強烈な痛みが襲ってくる。


「ぎゃああああああ!!」


「うん? もしかして勘違いしていたか、少し理解を示したから? 私は暴虐な神だぞ、普通に傷つけるし殺す。さあ、語ってみろ。恨み言でも良いぞ、その他媚びても良い、単に事実をいうだけでも良い。どれでもいいぞ」


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