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絶望の舞台


 大地は痩せ果て、空は鉛色の闇に包まれていた。地上を彷徨うのは、不気味な黒い化け物たちと、幾何学的な形状をした機械だけ。人間の姿はどこにもない。これは、化け物と機械だけが支配する終わりの世界。


 黒い化け物が咆哮を上げ、機械に襲いかかる。その口から吐き出されたビームが閃光となって空を切り裂くが、機械のエネルギーシールドがそれを難なく防ぐ。次の瞬間、機械がミサイルを発射する。ビームより遅いが、誘導性能を備えたミサイルは確実に標的を追尾し、化け物を粉々に吹き飛ばした。


 しかし、その爆発音が静寂を破り、周囲の化け物たちを呼び寄せる。機械は光学迷彩を発動し、姿を消す。一方、飛散した化け物の死骸は残された化け物たちの餌となり、争うように喰らい尽くされる。


 ここは、すべてが失われた世界。生命の終焉と機械の無情が織りなす、絶望の舞台だった。

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