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君たちも不死


「こんな言葉がある。『君たちもまた不死なんだ』……ってね」


「……えっ?」


「愛する人を見つけ、子供を作り、その子供が成長して大人になり、また愛する人を見つける。その繰り返しがずっと続いてきたんだ。その結果、君たちは此処にいる……君たちは長い時を経て此処にいるんだよ。それに比べれば僕が得た永遠はたったの1000年。ちっぽけな代物さ」


「それじゃ! ……あの時のセリフは嘘だったの!?」


「あの時は『人間の愚かさにはほとほと絶望している。玩具としての価値しかない』とか言っていたけど……多分、僕がこういう事をしている本当の理由は……負けたからさ」


「負けた? 君に勝てる人なんていないでしょう?」


「いや、負けたさ……そう、長い時間をかけて築き上げられた君たちという存在にね。僕がどれだけ頑張っても、一つの心で全てをまとめ上げることはできない。そういう風に君たちは出来ている。多分、そうした方が生存できると長い歴史の果て学んだんだろう…………ふふふふふふ」


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