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怒りの果て


 ……この収容所に入れられて、何人もの仲間が無為に死んでいった。この場所で特別性などというものは何もないと知った。奴らはただ痛めつけることに悦びを感じている。何も望んでいない、情報も、財産も──つまりは、この場所に正解などというものはない。屈服してもしなくても同じだ。


 ならば、媚へ諂うのが正解か? 


 ……いや、残っているものがある…………怒りだ。


 グッ……グッ……グッ……ぐぎゃ……ぐじゃはははははは!!!!!


 ……ああ、つい笑みがこぼれてしまった。内に噛み砕いて噛み砕いて溺れる。ああ、奴らの肉の味を想像するだけで──興奮するな。

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